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「スタバカード」デジタル化、公式アカウントでPR――スタバとLINEが明かした提携の全容(2/2 ページ)
スターバックス コーヒー ジャパンとLINEが、2018年末に発表した包括的業務提携の詳細を公表。「LINE」上から発行可能なデジタル版プリペイドカード「LINE スターバックス カード」を新設し、同日から発行・使用に対応する。スタバの「LINE 公式アカウント」も開設し、新商品情報などを配信する。
購買データを生かして1to1コミュニケーション
LINE 公式アカウントを活用し、一連のキャッシュレス決済で得た購買データを生かしたマーケティングも行っていく。まずは新商品情報の配信などがメインだが、ゆくゆくは個々のユーザーに最適な内容を届けられるよう、AI(人工知能)による分析なども手掛ける方針だ。
スタバのデジタル戦略本部長、濱野努氏は「(顧客が)いつ、どこで、どんなものを買ったかといった購買データをデータベース化する。AIを活用し、最適なタイミングで最も好まれる内容(の通知)をLINEで配信するなどの“1to1コミュニケーション”を19年度中にも始めたい」と展望を語る。
事前注文・決済への対応も明言
スタバは、LINEとの提携とは別に、デジタル化の独自施策も進める。水口CEOによると、「スマートフォンで事前注文と決済を受け付け、実店舗ではドリンクのみ提供する」という、海外で広がりつつあるモバイルオーダー&ペイ(MOP)サービスを19年上期にローンチする予定だ。
高いホスピタリティとブランド力で、国内で1週間に500万人が訪れるなど確固たる地位を築くスタバ。LINEとの提携やMOP対応によって利便性を高め、さらにファンを増やすことができるか。
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