ニュース
「救急車を呼ぶべき?」にチャットbotが回答 「埼玉県AI救急相談」、10連休に備えて試験導入
埼玉県はチャットbotによる救急相談の自動応答サービス「埼玉県AI救急相談」を試験導入する。症状により緊急度を判定する。
埼玉県は4月18日、AI(人工知能)を活用したチャットbotによる救急相談の自動応答サービス「埼玉県AI救急相談」を19日午後3時から県の公式サイトに試験導入すると発表した。チャットbotによる救急相談は日本初。7月の本格稼働に先駆け、10連休で相談件数の増加が予想されるゴールデンウィークに試験運用する。
チャットbotの開発はNECが担当。利用者がフリー入力で書き込んだ内容をもとに可能性のある症状を回答。利用者に選択させ、症状により「今すぐ救急車を呼びましょう」「現時点では医療機関に行く必要はないでしょう」といった緊急度を判定する。スマートフォンの場合、チャット画面から救急電話相談や119への発信が可能。電話相談ではチャットの内容を相談員が引き継ぐ。
試験運用は5月31日の午後3時まで。試験結果を踏まえ、改良を加えた上で7月19日に本格運用を開始する予定だ。埼玉県では「いつでも気軽に相談できることで、利用者の不安解消や医療機関の適正受診につながる」としている。
関連記事
- チャットbotで被災状況を把握、情報提供へ LINEと防災科学研究所が連携
LINEと防災科学研究所が協力し、チャットbotを活用した災害時の情報収集システム構築を目指す。 - メルカリ、チャットbotを導入 増える問い合わせに対応
フリマアプリ「メルカリ」で、AIを活用したチャットbotが一部で導入。初歩的な操作方法や梱包・配送などの質問に、回答を自動返信する。 - 寿司専門チャットbot「寿司職人AIガリオ」、カヤックが公開
カヤックが「寿司を極めた」というAI(人工知能)チャットbot「寿司職人AIガリオ<Gario>」を公開した。LINEでガリオと「友だち」になると会話できる。 - 人工知能がボケてツッコむ「AI芸人」 NTTレゾナントが開発
NTTレゾナントが、LINEのトーク上でボケてツッコむAI(人工知能)を開発した。ユーザーとの自然な会話ができるゲームキャラクターの作成などに応用する考え。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.