ドコモ、複合現実デバイスの米Magic Leapと資本業務提携 約310億円を出資、国内販売も
NTTドコモが米Magic Leapと資本業務提携。日本国内におけるMRデバイスの販売権も取得した。
NTTドコモは4月26日、MR(複合現実)プラットフォームを手掛ける米Magic Leapと資本業務提携を結んだと発表した。Magic Leapに対し、2.8億ドル(約310億円)を出資し、Magic LeapのMRデバイス販売権を取得。日本向けMRコンテンツの開発や、配信プラットフォームのローカライズも共同で行う。
今回の提携により、Magic Leapが提供するコンテンツ配信プラットフォームの日本向け対応(dアカウント連携)や、日本向けMRコンテンツの開発を共同で推進する。
さらにMagic Leapが日本向けに提供予定という「空間コンピューティングデバイス」の販売をドコモが行う。ただし、同日に行われた報道陣向け決算発表会で、ドコモの吉澤和弘社長は「Magic Leapのデバイスを国内で発売するとしても、現行の『Magic Leap One』ではなく、次のモデルから」と話した。
ドコモは次世代通信規格「5G」とMRコンテンツを組み合わせることで、「これまでにない臨場感あるインタラクティブな体験を提供する」と説明。「自宅のリビングとゲームの世界を融合でき、壁からキャラクターが出てきたり、テーブルの上にキャラクターを置いて歩かせたりできる」としている。
米国フロリダ州に本拠地を置く非公開企業で、米Googleや米Warner Bros.、中国Alibaba Groupなどが出資している。18年8月に初のMRデバイス「Magic Leap One」の開発者版を発売。価格は2295ドル(約25万6000円)。今年4月から米大手通信事業者のAT&Tが取り扱いを始めている。
関連記事
- 「Magic Leap One」の開発者版、ついに米国で発売 2295ドル(約25万円)
Magic LeapのMRメガネ「Magic Leap One」の開発者モデルが米国で発売された。価格は2295ドル(約25万4600円)。大小2つのサイズから選べる。 - Magic Leap、開発者版「Leap One」提供地域を全米に拡大
Magic LeapのMRメガネ「Magic Leap One」(開発者版)がようやく全米で購入できるようになった。目の悪い人用の追加レンズとキャリングケースも発売する。 - MR版「Angry Birds」、「Magic Leap One」向けにリリースへ
Magic LeapのMR(複合現実)メガネ「Magic Leap One」の開発者モデル向けに「Angry Birds」のファーストパーソンゲームがリリースされる。コントローラでスリングショットを操作し、テーブル上などに出現する悪い豚さんの陣地に向かって鳥たちを発射する。 - Magic LeapがついにMRメガネ「One」を発表 2018年に開発者向けに出荷開始
2011年からステルスモードでMRプラットフォームを開発してきたMagic Leapが、ついにMRメガネ「Magic Leap One」を発表した。2018年初旬に開発者向けモデルの出荷を開始する。 - Magic Leap、リアルな人間のようなAIアシスタント「Mica」を紹介
MR(複合現実)に取り組むMagic Leapが開発者会議で、MRメガネ越しに交流できるリアルな人間の女性の姿のAIアシスタントのプロトタイプ「Mica」を紹介した。目を見つめて微笑み、ユーザーの動きに反応する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.