Magic LeapがついにMRメガネ「One」を発表 2018年に開発者向けに出荷開始
2011年からステルスモードでMRプラットフォームを開発してきたMagic Leapが、ついにMRメガネ「Magic Leap One」を発表した。2018年初旬に開発者向けモデルの出荷を開始する。
MR(複合現実)プラットフォームを手掛ける米Magic Leapは12月20日(現地時間)、同社初のMRメガネ「Magic Leap One」を発表した。2018年に開発者向けモデル(Creator Edition)を出荷する。価格はまだ発表されておらず、予約も受け付けていないがサインアップは可能だ。
Magic Leap Oneはメガネのようなヘッドセット「Lightwear」、コントローラー、腰などにつるしてLightwearと接続するコンピューティング端末「Lightpack」で構成される。独自の技術「Digital Lightfield」により、「人間の脳が、デジタルなオブジェクトをリアル世界の物体と同じように自然に処理し、かつ長時間快適に使う」ことを可能にしたという。
Lightpackがあるので、PCや外部センサーなどは不要。これなら限られた空間ではなく、どこででも利用できそうだ。
2018年初頭にOneと共に開発者向けSDKも提供する計画。例えばオンラインショップは商品を3Dで表示するMRショップを開発できる。ゲーム開発者はリアルなMRゲームを開発できる。同社は2016年にリアルなシューティングゲームの動画を紹介した。
Magic Leapは2011年創業で、米Googleや米Warner Bros.、中国Alibaba Groupなどが出資する非公開企業。これまで、幾つかのデモ動画は公開しているが、具体的なハードウェアを発表したのはこれが初だ。
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