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素晴らしい写りと使い勝手と重さの名機、「LUMIX S1R」荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/4 ページ)

パナソニック初のフルサイズミラーレス一眼「DC-S1R」はそのゴツさに相応しい、素晴らしい写りと使い勝手と重さの名機なのだった、とまあそういう結論である。

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 普通にチルトするほか、横方向に開くことで縦位置でのローアングル撮影にも対応している。


上下にチルト。こうやって持つとちょっとカメラとレンズの重さを感じる

縦位置で撮りたいときは横方向へチルト

 LUMIXはバリアングルのカメラも多いが、S1/S1Rはこの両方向チルトを採用した。光軸がずれずワンアクションでチルトできるので使いやすい。


縦位置チルトでちょこんと座っていた老猫を。もう20歳を超えてるそうな(24-105mm 105mm 1/400秒 F4)

 さて、シャッタースピードはメカシャッターで1/8000秒、電子シャッターだと1/16000秒まで上げられる。

 ISO感度は100から25600。拡張感度として、ISO50やISO51200と上下に1段ずつ広げられる。


ISO感度設定中。後ろダイヤルで感度を、前ダイヤルでISOオート時の上限を指定できる。これはよいが、前ダイヤルでISOオートかマニュアルかを選べた方がうれしかったかな

 さすがにISO51200まであげるとアレだが、それ以外は素晴らしい。ISO感度が低いときの階調の滑らかさもよいし、感度が上がると少しずつざらついてくるが、ざらつき方も不自然さがなくて良い。


ISO400からISO3200

ISO6400からISO51200

 高感度写真も1枚。

 深夜の住宅街の公園で、遊びに来ていた猫をISO6400で。

 ここまで暗いとAFがなかなか合ってくれずに苦労した。極端な暗所でISO感度をISO12800以上に上げると合いづらくなるようだ。


夜の公園で猫。AF補助光は未使用。105mmで1/8秒でブレてないってのもすごい(24-105mm 105mm 1/8秒 F4 ISO6400)

 連写はAFC時で約6コマ/秒(AFS時は約9コマ/秒)と高画素タイプなのでそれほど速くはない。

 が、パナソニックには6Kフォトという技があるのであった。電子シャッターを使い、秒30コマの6K動画(H.265で圧縮)をあとから写真として切り出すのに向いたセッティングで撮ってくれる技。


6Kフォトで撮影した中から1枚を選んでいるの図

 6Kだと5184×3456ピクセル(約1800万画素)なので解像度的には十分使える。電子シャッター時の歪みもあまり気にならない。


6Kフォトから切り出した電車(24-105mm 105mm 1/1000秒 F4 ISO100)

 画質に関してはもう基本画質は文句なしに高い。さらにハイレゾモードや様々なフォトスタイルやフィルターもあり、紹介するだけで終わらなくなりそうなので割愛するが、今回は「シネライク」やHLGフォト(ダイナミックレンジが広い写真を撮影するが、HSP形式なので再生環境が限られる)、ハイレゾあたりがトピックか。

 でも作例は「L.モノクロームD」で。


モノクロがきれいに撮れるカメラは魅力的だと思うわけです。L.モノクロームDで(24-105mm 24mm 1/400秒 F4 ISO100)

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