素晴らしい写りと使い勝手と重さの名機、「LUMIX S1R」:荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/4 ページ)
パナソニック初のフルサイズミラーレス一眼「DC-S1R」はそのゴツさに相応しい、素晴らしい写りと使い勝手と重さの名機なのだった、とまあそういう結論である。
本体内充電はUSB-PD対応で高速
最後にバッテリーとメディアの話。
バッテリーは7.4ボルトで3050mAhとかなりでかい。
ただEVFのクオリティを上げたり内部処理の高速化などでバッテリーの消費量は大きく、CIPA規格では約340枚(ファインダー使用でXQDカードに記録する場合)と撮影可能枚数それほど多くない。
ただ「省電力ファインダー撮影」という機能がある。ファインダー中心で撮影するとき、極力消費電力を落とす(背面モニターに切り替わったらすぐ消灯するとか)ことで約1100枚まで伸ばせる。
この辺はうまく使い分けたい。
USB Type-C端子を使った本体内充電ができ、USB-PD対応の電源だと充電も速くなるのでPD対応のモバイルバッテリーを用意しておくといいだろう(そうじゃない場合はちょいと時間がかかる)。USB-PD対応電源なら給電しながらの撮影もできる。
メディアはSDカードとXQDカードのダブルスロット。
XQDカードの方が高速な読み書きが可能だ。
以上。
要するに、がっしりして頼もしくて写りは抜群によくてボタンもダイヤルもレバーも多いけど、これが意外に使いやすい、さすがのフルサイズミラーレス一眼なのだった。
まあそのおかげで価格や重量がヘビーってのはあるわけで、万人向けってわけじゃないけど、こういうのが欲しかった人にはたまらないカメラであるなあと思う。
気になるレンズラインアップだが、現行は3本。とりあえずシグマがLマウント用のマウントコンバーター「MC-21」(シグマSAマウントレンズ用とキヤノンEFマウントレンズ用の2種類)を出してくれたので(対応するAFはAFSのみであるなど制限があるけれども)、しばらくはそれでしのぎつつ、パナソニックやシグマから登場するLマウントレンズを待つって感じ。
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