速報
これから発売のChromebookはすべてLinux対応に:Google I/O 2019
Googleの「Chrome OS」搭載ノートPC「Chromebook」は昨年から一部のモデルがLinuxに対応していたが、同社はGoogle I/Oで、今後発売のすべてのモデルがLinuxをサポートすると発表した。
米Googleは5月8日(現地時間)、開発者会議「Google I/O 2019」の2日目のセッションで、今後発売のすべての「Chromebook」がLinuxをサポートすると発表した。
同社は昨年のGoogle I/Oで、「Chrome OS」搭載のChromebookでのLinuxサポートを発表したが、これまでは対応するのはオリジナルの「Pixelbook」など、一部のデバイス(Googleによると全モデルの約50%)のみだった。
これが、ARMプロセッサ搭載端末を含むすべてのChromebookで利用可能になる。
ChromebookでLinuxを使うには、Linux ツール、エディタ、IDEをインストールし、設定で「Linux(ベータ版)」をオンにする。セットアップには約10分かかるが、これでLinux(Debian)のターミナルウィンドウが開く。
OSの切り替えではなく、Chrome OSとLinuxを同時に使えるので、Chrome OSにAndroidアプリ開発の「Android Studio」をインストールすれば開発がはかどりそうだ。
関連記事
- Google I/O 2019まとめ 「AI for Everyone」、Pixel 3aも発表
Googleの年次開発者会議「Google I/O 2019」で発表されたことを時系列にまとめた。今年のテーマは「「Building a more helpful Google for everyone」。AI採用のアクセシビリティ機能や「Googleアシスタント」の新機能、手ごろな価格の「Pixel 3a」などが発表された。 - Google I/Oプライバシー関連まとめ──Chromeのcookie対策やシークレットモード
Google I/Oで発表されたプライバシー関連の取り組みをまとめた。「すべての人のためにより役立つGoogle」を目指すためにユーザーデータの収集は必要なので、データ収集に当たってはより安全に、透明性を強化していく。さらに、データを集めずに機械学習する「Federated Learning」も紹介した。 - AMDプロセッサ搭載Chromebook、まずはAcerとHPから
AMDのAPU搭載ChromebookがまずはHPから1月に、Acerから2月に発売される。HPの「Chromebook 14」は269ドル(約2万9000円)から、Acerの「Chromebook 315」は279.99ドルからだ。 - 「Chrome OS」がLinuxをサポート 「Android Studio」でのアプリ開発が可能に
Googleが、ChromebookでLinuxをサポートすると発表した。これでChromebookではAndroidアプリを利用するだけでなく、開発もできるようになる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.