特許検索「J-PlatPat」リニューアル直後“激重”に ベンダーの富士通と共同で改善進む
特許や実用新案などを検索できる「特許情報プラットフォーム」(J-PlatPat)が7日にリニューアルオープンした。オープン直後は“激重”状態で、弁理士などから「仕事にならない」と悲鳴。特許庁は、ベンダーの富士通とともにシステムの改善を進めており、5月13日現在、障害はおおむね解消している。
特許や実用新案などを検索できる公的プラットフォーム「特許情報プラットフォーム」(J-PlatPat)が5月7日にリニューアルオープンした。オープン直後はサイトが応答するまで10分以上かかったり、タイムアウトになるなど“激重”状態で、弁理士などから「仕事にならない」と悲鳴が上がった。
サイトを運営する独立行政法人の工業所有権情報・研修館(INPIT)は、ベンダーの富士通とともにシステムの改善を進めており、5月13日現在、障害はおおむね解消している。
J-PlatPatは、特許や実用新案、意匠、商標を一括検索できるサイト。7日のリニューアルで、審査・審判経過情報の反映が迅速になったほか、参照できる書類の範囲が拡充され、中国語・韓国語の特許や実用新案文献が日本語で検索できる――といった機能も加わった。
リニューアル作業のため、5月3日午前9時からサイトを完全に休止。7日午前9時に再オープンしたが、オープン直後は「反応が遅すぎて仕事にならない」「タイムアウトしてしまう」といった苦情が噴出した。
INPITの担当課によると、「内部のシステム処理で遅延が起きており、7日の時点では、15分待っても応答がなかったり、タイムアウトするという事象が発生していた」という。ベンダーの富士通とともに改善を進め、「9、10日時点では、5分ほど待てば応答がある」状況に。13日時点では、数秒以内に応答を返せる状態まで改善したという。
障害が起きた原因は「サーバや設定の問題だったり、通信の問題だったり、いろんな要素がからんでいた」とし、ボトルネックを見つけては改善を進めてきた。13日現在でも応答に数分かかる機能もあり、「できるだけ早く改善・対応していきたい」としている。
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