ドクターマーチンのインク、国内店頭販売終了 惜しむ声広がる 製造は続くが……【記事更新】
手描きイラストの画材として知られる「Dr.Ph.Martin's」(ドクターマーチン)のインクについて、国内の店頭販売が年内に実質的に終了。Twitterでは惜しむ声が広がっている。【記事更新】
5月15日正午追記
ドクターマーチンのインクについて、米Salis Internationalが「今年後半に日本の小売店での販売を再開する」との声明を発表しました。→詳細記事:ドクターマーチンのインク店頭販売、今年後半に再開へ それまでは「Amazonで買って」 米販売元が声明
手描きイラストの画材として知られる「Dr.Ph.Martin's」(ドクターマーチン)のインクについて、国内の店頭販売が、年内に実質的に終了する。日本の代理店のバニーコルアートが「製造元による大幅な価格改定」を理由に、年内いっぱいで取り扱い終了を決めたことを受け、画材店が相次いで販売終了をアナウンスした。製造は続くため通販などでの購入は引き続き可能だが、店頭で手軽に購入できなくなるとあり、Twitterでは惜しむ声が広がっている。
ドクターマーチンのインクは米国で1934年に発売。透明度が高く鮮やかな発色で知られ、日本のイラストレーターや漫画家にも愛用者は多い。
画材の輸入販売を手掛ける代理店のバニーコルアートは、ドクターマーチンのインクをこれまで30年以上扱ってきたが、「製造元の米Salis Internationalからの大幅な価格改定に対し、現状の価格はもちろん、改定後の価格設定ではユーザー様に支持され続ける製品にはならないと判断」したため取り扱い中止を決めたという。カラーインクだけでなく、ホワイトインク「ペンホワイト」などの扱いも終了する。
これにより、バニーコルアートからドクターマーチンを仕入れてきた国内画材店が次々に取り扱い終了を発表し、Twitterで話題に。「カラーインクといえばドクターマーチンだった」「昔使っていた。残念」と惜しむ声や、「今も使っているから困る」といった声が寄せられた。
ただ、製造が終わるわけではないため、米国など販売が続いている海外からの個人輸入などで入手できるほか、日本のネット通販でも、扱っている店舗はあるようだ。また、国内代理店として手を挙げる企業があれば、国内店舗での扱いが復活する可能性は残っている。
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