ドクターマーチンのインク店頭販売、今年後半に再開へ それまでは「Amazonで買って」 米販売元が声明
アナログイラストなどに使われる「Dr.Ph.Martin's」(ドクターマーチン)のインクについて、製造・販売する米社は「今年後半に日本の小売店での販売を再開する」との声明を発表した。
アナログイラストなどに使われる「Dr.Ph.Martin's」(ドクターマーチン)のインクについて、日本の代理店が年内いっぱいでの取り扱い終了を発表し、画材店が相次いで販売終了をアナウンスした件に関連し、同インクを製造・販売する米Salis Internationalがこのほど、「今年後半に日本全国の小売店での販売を再開する」との声明を発表した。それまでは、Amazon.co.jpの公式セラーアカウントから購入するようすすめている。
ドクターマーチンのインクは米国で1934年に発売。透明度が高く鮮やかな発色で知られ、日本のイラストレーターや漫画家にも愛用者は多い。日本では、代理店のバニーコルアートが30年以上にわたって扱ってきたが、「Salis Internationalからの大幅な価格改定」を理由に、19年内いっぱいでの取り扱い中止を決定。これを受けて画材店が相次いで販売終了をアナウンスし、「ドクターマーチンが店頭で入手できなくなる」とTwitterで話題になっていた。
これを受けてSalisはこのほど、「ドクターマーチンは、日本市場から撤退することはない」とする日本語リリースを、英文公式サイトに掲載した。日本の店頭で在庫が少なくなっているのは「主要販売代理店との間で行き違いが発生したため」としており、現時点では、Amazon.co.jpの同社公式セラーアカウント「Dr. Ph. Martin’s (JP)」から購入してほしいと案内した。また、「今年の後半に、日本全国の小売店での販売を再開する」としており、小売店での扱いも再開されるようだ。
ドクターマーチンの日本語公式Twitterアカウント「@drphmartins_jp」も開設。質問や意見はTwitterで受け付けているという。
関連記事
- ドクターマーチンのインク、国内店頭販売終了 惜しむ声広がる 製造は続くが……【記事更新】
手描きイラストの画材として知られる「Dr.Ph.Martin's」(ドクターマーチン)のインクについて、国内の店頭販売が年内に実質的に終了。Twitterでは惜しむ声が広がっている。【記事更新】 - スクリーントーン「Jトーン」事業者が破産 「アナログ漫画家に厳しい時代」
東京商工リサーチによると、白黒漫画の背景や影などに使用する画材・スクリーントーンを企画販売するジェイが2月28日付けで事業を停止した。3月中に破産を申請する予定という。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.