「負けたら腕立て、勝っても腕立て」 ケイン・コスギさん、ゲーム実況者になっていた(2/2 ページ)
テレビや映画で活躍するスポーツマンが、なぜゲームの世界に足を踏み入れたのか、ゲーミングマウスの新製品発表会に登壇した本人に話を聞いた。
ケインさんは18年初頭にゲームのライブ配信サービス「Twitch」で、ゲーム実況を突如スタート。特に「League of Legends」(リーグ・オブ・レジェンド:LoL)という世界的に人気を集めるPCゲームタイトルでプロゲーマー並の腕前を見せる他、持ち前の運動神経を生かして「負けたらその場で腕立て伏せ、勝っても腕立て伏せ」など、面白トークが人気を呼び、Twitch内のフォロワー数が5万人を超えるなど注目されている。
ケインさんは、ゲーム実況を始めたきっかけを次のように話す。
「昔からゲームはずっとプレイしていましたが、あまり表向きにはしていませんでした。友人の誘いをきっかけに16年ごろからLoLを始めて、うまくなりたくてゲーム実況やプロゲーマーのプレイを見始め、いつか自分も配信したいなと」
ケインさんが初めてゲームを体験したのは1980年代。友達の家に米Atariのゲーム機があり、スペースインベーダーなどにハマっていた。18歳で初来日したときは友人がおらず、自宅で家庭用ゲーム機を遊んでいたという。
もともとボイスチャットをしながらFPSをプレイすることを好んでいた。今もオンラインでいろいろな人とゲームをプレイすることや、ゲーム実況のリスナーからゲームについて教えてもらえることなど、リアルタイムでコミュニケーションできるところに面白さを感じているという。
今は身体トレーニングと同様に毎日3時間、休みの日は8〜9時間はゲームをプレイしている。昨今は日本でもビデオゲームの対戦をスポーツ競技として捉える「eスポーツ」の知名度が上がっているが、実際に体を動かすスポーツに取り組んできたケインさんも、eスポーツとスポーツは似ていると説明する。
「ゲームを見て感動したり、楽しさを感じたり、競技性があるところは、これまでのスポーツに似ています。例えばLoLは40分の試合で反射神経や集中力がすごく必要です。最初にプレイしたときは、『今まで体を鍛えてきたにもかかわらず、ゲームなのに1試合だけでここまで疲れるのか……』と驚きました。まるでアメフトやバスケのように、ハードな世界です」(ケインさん)
ケインさんは今後も、リアルスポーツと同様にフェアプレイやスポーツマンシップを大事にしながらゲームを楽しんでいきたいと話した。
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