コラム
旧友からLINEで「飲もう♪」……これってマルチ商法? 記者の“奇妙な体験”(5/5 ページ)
近年、LINEなどのSNSを活用した「マルチ商法」の勧誘が増えている。筆者も、疎遠だった友人からLINEで飲み会に誘われ、参加した結果、もうけ話を持ちかけられた経験がある。本記事では、筆者の体験談を基に、あやしい勧誘の特徴を探る。
悩んでいる人は「188」に電話を
小池さんの話と今回の経験を踏まえ、筆者はあらためて人々に伝えたい。疎遠だった旧友からLINEが来たり、飲み会に誘われたり、“すごい人”を突然紹介されたりしたら、まずは「マルチ商法かな?」と疑ってみてほしい。
マルチ商法に興味を持てないならば、勧誘された時点できっぱりと身を引くべきだ。断った際に怒鳴られても気にする必要はない。「ESBIクワドラント」が話題に出た場合も、今の働き方に不満がなければスルーしてOKだ。
マルチ商法を始めても、必ず金持ちになれるわけではない。確実にもうかる方法が実在するならば、世界中の人が金持ちになっている。失敗するリスクも多分にあることも知っておくべきだ。
しつこく誘われて困っている人や、始めたもののうまくいかず、「脱会したい」「返品したい」「人間関係がつらい」と悩んでいる人は、「消費者ホットライン」(番号は局番なしの「188」)に電話して相談に乗ってもらうのも手だ。
不労所得を得られなくても、会社でコツコツ働くことで感じる幸せもある。友人に迷惑をかけてまで金持ちになりたくはない。かつて机を並べた旧友から勧誘を受け、未知だった世界を垣間見た結果、筆者は今後も普通の“Employee”(労働者)でありたいと考えている。
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