ITスキルの向上といえば、専門書での学習や有志勉強会への参加などが定番ですが、専門書では難しいところでつまずいてしまったり、勉強会に参加する時間がなかなか取れなかったりと、挫折の経験がある人も多いのではないでしょうか。
最近では、ITスキル取得に「動画で学習」という選択肢も現れてきています。動画での学習は、講師の解説を耳で聞きながら、同時に講師が動かすソフトの動きを目で追える他、自分のペースで進められるのが大きなメリットだといえます。
今回紹介するのは、動画学習プラットフォームのUdemy(ユーデミー)。機械学習などで注目が集まっているプログラミング言語の「Python」や分散型バージョン管理システム「Git」の入門、最先端IT技術の解説講座など、スキルアップやキャリアにつながるコースが豊富にラインアップされています。
Udemyとは
Udemyは、「Improving Lives Through Learning(学びで人生をもっと豊かに)」を事業コンセプトとして掲げる米国法人Udemyが運営する世界3000万人以上が利用するオンライン学習プラットフォームです。Udemyは、C to C(Consumer to Consumer)プラットフォームで世界中の「教えたい人(講師)」と「学びたい人(受講生)」をオンラインでつなげます。最新のIT技術からビジネス、趣味まで幅広い領域の学びをオンラインで学ぶことができ、世界で約10万コース、4万2000人の講師が登録しています。隙間時間にPC・スマートフォンなど好きなデバイスからのアクセスが可能で、学習期限はないため、必要な時に必要なだけ学習を進められます。日本ではベネッセコーポレーションが事業パートナーとして提携をしています。
今回紹介する注目講座
今回詳しく紹介する講座は以下の5つです。通常よりも安く受講できるキャンペーンを開催中で、期間は6月4日午後4時〜6月14日午後3時59分まで。期間終了後は価格が異なりますので、あらかじめご了承ください。
キャンペーンの割引率は最大95%で、1コース2万4000円の講座でも1200円とお手頃価格。このタイミングでオンライン動画学習を試してみる価値はあるのではないでしょうか。
- Python 3入門+応用+アメリカのシリコンバレー流コードスタイルを学び、実践的なアプリ開発の準備をする
- 自然言語処理とチャットボット: AIによる文章生成と会話エンジン開発
- Git入門: ノンプログラマーのためのGit
- ブロックチェーンの仕組みをひとつひとつ図解 - 仕組みを紐解きながら最新状況・今後の活用方法まで体系的に
- 人工知能(AI)×IoT×ブロックチェーン時代のテクノロジー/次世代ビジネスモデルノウハウの全ての基礎知識を獲得する講座
基礎から一流コーディングスタイルまで学べる「Python 3 入門+応用」
- Python 3入門+応用+アメリカのシリコンバレー流コードスタイルを学び、実践的なアプリ開発の準備をする
- ★★★★☆(星4.4、19年5月時点で3887件の評価)
- キャンペーン価格:1200円(通常2万4000円)
- レクチャー数:290
- 再生時間合計:28.5時間
講師の酒井潤さんは、シリコンバレーの米Splunkに勤めるエンジニア。同社には米Googleから転職してくるエンジニアも複数おり、社内ではそうしたシリコンバレーエンジニアが良いと考えるコーディングスタイルを採用しているといいます。
本コースでは開発環境構築や言語の基礎知識の他、シリコンバレー流「文章のように読める」Pythonコードの書き方や、並列化、暗号化、データ解析、非同期処理など応用的な内容まで網羅的に紹介しています。
人気なプログラミング言語なだけに、単に入門というだけであればWeb上にもさまざまな記事がありますが、コーディングスタイルや応用編まで体系的に学べる機会はそう多くないでしょう。
また、酒井さんはPythonのより実践的な講座として次のような講座も公開しています。
その他、Pythonに関するコースとして下記もオススメです。
一から学べる「自然言語処理とチャットボット」
- 自然言語処理とチャットボット: AIによる文章生成と会話エンジン開発
- ★★★★☆(星4.2、19年5月時点で110件の評価)
- キャンペーン価格:1200円(通常1万5000円)
- レクチャー数:50
- 再生時間合計:6時間
Udemyの日本向けAI講座で人気を博する講師、我妻幸長さんの最新コースです。
この講座もPythonの準備や基礎、機械学習のための数学の基礎といった基本部分をさらいながら、自然言語処理に必要な機械学習の知識や使い方を丁寧に説明しています。
「リカレントニューラルネットワーク」や「LSTM」といったニューラルネットワークモデルや、単語をベクトル表現する「word2vec」などの日本語解説は必見です。
より初学者向けのコースを希望する方には、以下の人気コースがオススメです。「機械学習の参考書で挫折した人の再入門」をテーマとしており、AIの仕組みを理解したい幅広い職種の方々に受講されているといいます。
自然言語処理の他に、Pythonで発展的なことをしてみたいという方には次のようなコースもあります。
視覚的に分かる「Git入門」
- Git入門: ノンプログラマーのためのGit
- ★★★★☆(星4.2、19年5月時点で44件の評価)
- キャンペーン価格:1200円(通常1万2000円)
- レクチャー数:59
- 再生時間合計:6時間
「よくわかるPHPの教科書」(毎日コミュニケーションズ)などプログラミング本の執筆を手がけるたにぐちまことさんによる、プログラミング初学者から非エンジニアまでを対象とするGit入門講座です。
バージョン管理システムのGitはいまやチームによるアプリ開発に欠かせない存在になる一方、使い方が決して簡単とはいえないことから「Gitの使い方を学ぶこと」が初めのハードルとして立ちはだかります。
本コースでは、Gitを視覚的に操作できるソフト「GitKraken」でGitの操作や「GitHub」との連携方法などを学べます。
仮想通貨の基盤技術「ブロックチェーンの仕組み」 基礎から実践まで
- ブロックチェーンの仕組みをひとつひとつ図解 - 仕組みを紐解きながら最新状況・今後の活用方法まで体系的に
- ★★★★☆(星4.4、19年5月時点で74件の評価)
- キャンペーン価格:1200円(通常1万7400円)
- レクチャー数:55
- 再生時間合計:9時間
マーケターからWebエンジニアに転向した山浦清透さんが解説する、ブロックチェーン講座です。自身がかつてプログラミングの独学でつまずいた経験も踏まえ、ブロックチェーンを分かりやすいスライドとともに基礎から解説しています。
ブロックチェーンの概念の説明で終わらず、実際にアドレスの作成や、スマートコントラクトの作成・実行といった実践的な部分まで踏み込みます。
最先端ITをビジネスマン向けに総ざらい
- 人工知能(AI)×IoT×ブロックチェーン時代のテクノロジー/次世代ビジネスモデルノウハウの全ての基礎知識を獲得する講座
- ★★★★☆(星4.0、19年5月時点で174件の評価)
- キャンペーン価格:1200円(通常6000円)
- レクチャー数:29
- 再生時間合計:5.5時間
アクセンチュアでコンサルタントとして勤務した経験のある柴田真吾さんが、ITをビジネスに生かしたい人に向けて「AI」「IoT」「ブロックチェーン」「5G」「量子コンピュータ」といったIT最新事情を解説しています。
各知識についてエンジニアほど深くは必要ないが、一通り知っておきたい、というようなニーズに応える内容です。
同講師が提供する下記のコースもオススメです。AWS(Amazon Web Services)の資格取得に必要な知識を学べる講座で、現在までに3600人超が受講するほど人気のコースです。
英語のコースで発展的な学習も
もし英語の講座に抵抗がなければ、このようなコースもあります。字幕付きで見ることもできるので、英語の勉強と思ってチャレンジするのもいいでしょう。
世界3000万人が受講するUdemyの魅力
Udemyは米サンフランシスコ初のオンライン動画学習プラットフォーム。2010年にサービスを開始してから、これまでの受講生の数はのべ3000万人にのぼります。
Udemyがこれほど多くの人々に受講されているのはいくつか理由があります。
C2Cだからこそ生まれる高品質な講座
Udemyは受講生と講師をつなぐ、いわゆる「C2C」(Consumer to Consumer)サービスの一種。Udemyの講師の多くは現役のITエンジニアやビジネスマン、デザイナーといった面々で、自身のキャリアで培った実践的なスキルを講座で公開しています。
また、講座を「公開して終わり」ではなく、公開後も受講生の質問に返答したり講座内容をアップデートしたりすることで満足度を高め、受講生から評価を受けています。評価の高い講座は新たな受講生も獲得しやすくなるため、受講生にも講師にも良いサイクルが回っているといえます。
体系的なコース内容
各講座の章構成は受講前に確認でき、例えばプログラミング言語入門などの人気コースであれば、開発環境の構築から言語仕様、応用・発展編まで一通り紹介するような体系化されたコースであることが多いです。このため、動画の手順に従っていけば手元にプログラミングできる環境と基礎知識がそろうのは、無料のWeb記事や動画にはないメリットでしょう。
「学び」を考えたユーザーインタフェース
動画の再生速度も変えられます。講師の話す速度が早すぎると思ったら0.5倍まで、もっと早く聞きたいと思ったら2倍まで速度を変更できるため、自身のペースに合わせた学習ができます。
スマートフォン向けアプリも用意されており、自宅などWi-Fi環境下で事前に動画をダウンロードすることで、通勤などスキマ時間に学習できます。
多彩な講座内容 GoogleもUdemyに公開
そして講座内容も多岐に渡ります。「開発」というジャンルには「ウェブ開発」「プログラミング言語」「データベース」「開発ツール」など、「ITとソフトウェア」ジャンルには「IT資格」「ネットワークとセキュリティ」といった、ITエンジニアが関心を持つ項目が並びます。これらの他にも、講座ジャンルはIT系にとどまりません。
さらにUdemyは海外発ということから、世界で最新のテーマがいち早く講座化されるという強みも持ちます。そのため、Udemy内にはAIやブロックチェーンをはじめとした最先端ITに関する講座が豊富にあります。
このように多彩なジャンルを抱え、ユーザーが学びやすいUIを用意していることから、個人の講師以外にも米GoogleがUdemyに講座を公開するというような事例もあります。
この時期は天気が不安定で、何かとインドアになりがち。室内にいる時間を生かして、新たなスキルの獲得に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2019年6月17日
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