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「Sign In with Apple」は“パスワード使い回し問題”を解決するかITりてらしぃのすゝめ(1/3 ページ)

Appleが新しい認証機能「Sign In with Apple」を発表した。Apple IDを活用することでサービスごとにユーザー名とパスワードを設定する必要がなくなるため、情報漏えい対策などに有効そうだ。

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 2019年6月3日(現地時間)、米Appleは開発者会議「WWDC19」の基調講演で最新の取り組みを多数発表しました。個人的に期待していたMacBookのアップデートはありませんでしたが、その中にはセキュリティ的に大変気になる発表も。それがApple IDでサインインを行う認証機能「Sign In with Apple」です。

連載:ITりてらしぃのすゝめ

「身近な話題を例にITリテラシーを高めていこう」がコンセプト。さらっと読めて人に話せる、すぐに身につく。分かりやすさ重視で解説。小ネタも扱います。

(編集:ITmedia村上)

「Sign In with Apple」とは?

 Sign In with Appleは、いわゆるサードパーティーのサインイン機能で、何らかのアプリ/Webサービスでアカウント作成やログインをするときにApple IDを使います。多くのWebサービスで「Facebookでログイン」「Twitterでログイン」といったボタンを見かけることがあると思いますが、そのApple版と考えてください。

サインイン
「Sign In with Apple」(公式サイトより)

 2019年夏からこの「Apple IDでサインインする」という仕組みのテストが始まります。Appleはサードパーティーサインイン機能を持つアプリ全てにSign In with Appleへの対応を義務付ける方針のようです。

 そのため早く普及していくことが予想されますが、Appleによるこういった“強権発動”に眉をひそめる方もいるでしょう。実際、この対応に反発している一般利用者も見受けられます。

Sign In with Apple will be available for beta testing this summer. It will be required as an option for users in apps that support third-party sign-in when it is commercially available later this year.

Updates to the App Store Review Guidelines

 しかしその中身を見ると「利用者にメリットがある」シーンが多く、Appleが最近押し出している「プライバシー重視」に沿った施策であるようにみえます。

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