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Web広告上で道案内、ユーザーの土地勘を推測して経路変更も サイバーエージェントと関西学院大学がジオ広告の共同研究
Web広告に利用者の行動履歴を反映した簡易地図を表示させる技術の研究開発をサイバーエージェントと関西学院大学の角谷和俊教授が共同ではじめた。
【訂正:2019年6月20日午後12時17分 記事タイトルで「関西学院大学」とするべきところを「関西大学」と誤って記載していました。訂正してお詫びいたします。】
Webサイトに表示される広告上に、ユーザーの現在地からお店までのルート案内を直接表示する──サイバーエージェントは6月19日、こんな技術の研究開発を始めたと発表した。スマートフォンで取得した行動履歴から土地勘の有無を推測し、利用者に合わせたルートを自動生成する。
位置情報をもとに配信されるWebのジオターゲティング広告に、ユーザーの現在地から店舗までのルートを記した簡易地図を表示。ユーザーの行動履歴から、土地勘がある人には普段から歩いている道に近いルート、土地勘のない人には道順が分かりやすいルートを提示する。地図上に表示するランドマークも変更したりと、広告を見た利用者ごとに適した地図を自動生成するのが特徴。
広告を見た人が店舗までの道順を容易に把握できることで、来店数の増加が見込めるという。
研究開発はサイバーエージェントの人工知能研究開発組織「AI Lab」と関西学院大学の角谷和俊教授が共同で行う。
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