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ドメイン名の乗っ取りを防ぐサービス ムームードメインで提供開始
GMOペパボは、ドメイン取得サービス「ムームードメイン」で、ドメイン名ハイジャックや誤操作によるドメイン設定の変更などを防ぐサービス「ドメインロック」の提供を始めた。
ホスティングサービスなどを提供するGMOペパボ(東京都渋谷区)は7月1日、同社が運営するドメイン取得サービス「ムームードメイン」で、第三者によるドメイン名の乗っ取りやドメイン管理者の誤操作によるドメイン設定の変更を防ぐサービス「ドメインロック」の提供を始めると発表した。利用料は1ドメインあたり年間1200円(税別)。
利用者が管理するドメインの移管や譲渡の他、Whois情報、管理者情報、ネームサーバの設定変更などを行える範囲を制限できるサービス。情報を変更する場合は承認や認証作業が毎回必要となり、管理者が意図しない操作を起こしにくくできるという。「レジストラロック」と呼ばれる同様の機能は「お名前.com」や「名づけてねっと」などの他社サービスにもある。
GMOペパボは、ドメイン名の管理権限を持たない第三者が不正な手段でドメインを乗っ取る「ドメイン名ハイジャック」はセキュリティ上の脅威になるだけでなく、ビジネスの機会損失やサービス提供者の信用問題に発展し、ドメイン所有者のブランドを毀損する可能性があるとしている。
同様のケースとして今年4月、アニメ「ラブライブ!」のWebページが第三者により改ざんされ、運営者が対応に追われる事態となった。
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