楽天モバイルは7月9日、「DMM mobile」ブランドでMVNO事業を運営するDMM.comから、MVNO事業を約23億円で買収すると発表した。
DMM.comのMVNO事業とインターネット事業「DMM光」を分割し、9月1日付けで楽天が承継する。DMM.mobileとDMM光のサービス名称や通信サービスの内容、料金、支払い方法などは変更しない予定という。
これまで利用者に付与していた「DMMポイント」は、楽天スーパーポイントの付与に変更する。同日にポイントの移行もできるようにする。
DMM mobileは、DMM.comがNTTドコモのLTE/3G回線を借りて2014年に提供を始めたMVNO(仮想移動体通信事業者)サービス。6月現在の契約数は約24万件。DMM光はNTTのフレッツ光回線を使ったインターネット通信サービスで、6月現在の契約数は約2万件。
楽天モバイルは、モバイル事業の顧客拡大と楽天のエコシステムの強化が目的としている。10月には自社回線を使うMNO(移動体通信事業者)としてのサービスも始める予定だ。
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