「Pairs」運営元、「すぐ結婚したい人」向け新アプリ “願望ある人”のみ入会可、マッチング後はデート必須(2/2 ページ)
恋愛マッチングサービスを提供するエウレカが、早い段階での結婚を望むユーザー向けの新アプリ「Pairsエンゲージ」を発表。結婚の意志が強い人だけが登録できるサービスで、会員には毎月30人の異性を紹介し、マッチングした場合はデートを必須とする。利用のハードルを上げることで、真剣な人だけを集める狙いがある。
「結婚するか分からないが、取りあえず登録」防ぐ
石橋CEOは、このサービスを始める理由について、「Pairsユーザーのうち、『今すぐにでも結婚したい』という人は約6%で、『結婚はしたいが、今ではない』『しばらくは恋愛がしたい』と考える人が大半を占めている。前者のニーズを拾い上げ、結婚願望の強い人同士を的確にマッチングするために、新アプリの提供を決めた」と説明する。
「『結婚するか分からないが、取りあえず登録しておこう』という人がいない状態を作り、周囲のプレッシャーや、子どもが欲しいといった理由によって、早く結婚したいと思っている人をサポートしたい」という。
マッチングアプリ市場では、Pairsを始め、サイバーエージェントの「タップル誕生」、イグニスの「with」、ネットマーケティングの「Omiai」などが人気を集めているが、2019年の市場規模は384億円程度とみられ、結婚相談所や婚活パーティーの運営といった従来型の婚活ビジネス市場(536億円)を下回るとの予測が出ている(矢野経済研究所調べ)。
この状況を踏まえ、エウレカは結婚相談所などから顧客を取り込む余地があると判断。より安価で、スマホで相手を探せる新サービスを打ち出して“乗り換え”を加速させ、収益基盤の強化を目指す。石橋CEOは「日本の未婚率の上昇を防ぎつつ、婚活ビジネス市場のシェアを獲りにいき、会社としても成長を目指したい」と意気込んだ。
関連記事
- 「好きかも?」AIで分析 東大と「Pairs」がタッグを組む理由
「Pairs」を運営するエウレカが、東京大学とマッチングアルゴリズムを共同開発する。利用者の行動履歴などをAIを活用して分析し、「質の高いマッチングの実現を目指す」としている。 - 「風呂好き」と「犬好き」は相性がいい? “異性の好み”、データで解明 マッチングサービス「Pairs」
恋愛・婚活マッチングサービス「Pairs」の累計会員数が1000万人を突破した。サービスの好調を維持するため、蓄積したデータを分析し、マッチング精度を改善することで競合との差別化を図る。 - 恋活アプリ「タップル誕生」、AIで「18歳未満」「なりすまし」を自動検知
恋活・婚活アプリ「タップル誕生」が、18歳未満の可能性があるユーザーや不適切なプロフィール画像を自動検知するシステムを導入。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.