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Amazon、自動化の影響を受ける従業員再訓練計画に7億ドル
注文品ピックアップロボットや梱包ロボットの導入を進めるAmazon.comが、米国の従業員の3分の1に当たる約10万人にスキルアップのための再訓練プロセスを提供すると発表した。2025年までに7億ドルかけて実施する。
米Amazon.comは7月11日(現地時間)、米国の従業員の3分の1を7億ドル(約755億円)をかけて再訓練する計画を発表した。2025年までに約10万人の従業員が再訓練プロセスを経験する見込み。
例えば、ソフトウェア開発の知識のない配送やマーケティング担当従業員を開発部門に異動させることを目的とした社内教育機関Amazon Technical Academyなどでのスキルアップのためのトレーニングを従業員に提供する。
この他、配送担当者にIT関連教育を行うAssoiate2Tech、既に何らかの技術的知識を持つ従業員に機械学習スキルを追加するためのMachine Learning University、キャリアアップを目指す配送担当者に有償でニーズの高い職業についての訓練を提供するAmazon Career Choiceなどがある。
Amazonはサプライチェーン全体の自動化を推進している。2012年に買収したロボットメーカーKiva Systemsのロボットによる在庫管理システムは既に日本の配送センターにも導入されている。この5月には、人間の5倍の速さで梱包するロボットを配送センターに導入中と報じられた。
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