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ドライバーに危険を知らせるAIアシスタント「Pyrenee Drive」、シャープと提携して量産へ
車載AIアシスタント「Pyrenee Drive」(ピレニードライブ)を開発するテクノロジーベンチャーのPyreneeが、シャープとハードウェア生産の支援協定を結んだと発表した。
車載AIアシスタント「Pyrenee Drive」(ピレニードライブ)を開発するテクノロジーベンチャーのPyreneeは7月25日、シャープとハードウェア生産の支援協定を結んだと発表した。2020年度の発売を目指す。
ピレニードライブは、クルマのダッシュボードなどに後付けできるAIアシスタント。前方にステレオカメラを搭載し、深層学習(ディープラーニング)を活用して物体を認識、危険を予測する。事故につながる可能性があれば音声と液晶画面のポップアップでドライバーに知らせる。
ユーザーが体験した危険な状況の映像とデータは内蔵のLTE通信モジュールでクラウドに集め、AIの学習に活用することで「発売後も予測精度と速度を上げていく」予定だ。
AIの処理には米NVIDIAのGPUを活用する。同社は17年10月にAIスタートアップ支援プログラム「NVIDIA INCEPTION PROGRAM」の日本パートナーに採択された。
Pyrenee Driveには、他にもLTE通信モジュールによる常時接続を利用したドライブレコーダー、カーナビゲーション、通話、音楽配信サービスなどの機能がある。ドライブレコーダーは、加速度データなどを基にAIが検知した危険なシーンや事故の映像などをクラウドに自動アップロード、重要な映像の消失を防ぐという。
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