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「Zaif」元運営のテックビューロ、仮想通貨交換業を廃業
テックビューロが、仮想通貨交換業を廃業すると発表した。仮想通貨流出事件の後、フィスコに事業を譲渡し、事実上撤退していた。
テックビューロは8月22日、仮想通貨交換業を廃業すると発表した。同社はかつて仮想通貨取引所「Zaif」を運営していたが、2018年9月にハッキングによって約70億円相当の仮想通貨が流出する事件が発生。同年11月にフィスコ仮想通貨取引所にZaif事業を譲渡し、事実上撤退していた。
テックビューロは事業譲渡を決めてから、Zaifユーザーに対し、フィスコに資産や債務を譲渡することを承諾するよう求めていたが、譲渡完了後も一部のユーザーからは同意を得られず、顧客資産が同社に残っている。こうしたユーザーには残金を日本円で返金する方針だ。返金手数料はテックビューロが負担する。返金対応の受付期間は9月2日〜11月30日まで。
返金後、資金決済法上の仮想通貨交換業の登録を返上し、廃業するとしている。
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