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富士通とクアルコム、5G基地局でドコモ向け接続試験を完了 2019年末の5G商用化に向け前進
富士通と米Qualcommが、富士通の5G基地局とQualcommの5G対応モデムを載せた試験用スマートフォンの間で通信試験を行い、NTTドコモの相互接続試験を完了したと発表した。
富士通は8月22日、自社で開発中の次世代通信「5G」基地局と米Qualcommの5G対応モデムを搭載した試験用スマートフォンで、NTTドコモの「ネットワークベンダー相互接続試験」(NV-IOT)の検証を完了したと発表した。
総務省がドコモに割り当てた周波数の3.7GHz帯と28GHz帯で、5G接続やデータ通信が正常に行えるかを検証した。ドコモが提供予定の5Gネットワークで富士通の5G基地局と5G対応スマホが正常に接続、通信できることを確認した。
富士通の5G基地局は、携帯電話などの通信規格を定める国際団体「3GPP」が定めた5Gの標準仕様に準拠。試験用スマートフォンにはQualcommの5G対応モデム「Snapdragon X50」やアンテナを搭載した。
富士通とQualcommは「2019年末の5G商用化に向けた重要な経過点を迎えた」としながら、今後は5G商用サービスの展開を目指す事業者との連携を強化し、5G商用サービスの早期提供に向けて技術仕様のオープン化や高精細映像の伝送などを推進するという。
ドコモは4G基地局のベンダーとして、スウェーデンのEricssonやフィンランドのNokiaの他、富士通やNECを採用してきた。調査会社・MCA(東京都千代田区)によれば、ドコモは引き続き4社から5G基地局を調達する見込み。
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