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YouTube、ヘイトスピーチポリシー違反で10万本の動画と1万7000チャンネルをQ2に削除

YouTubeが、第2四半期だけでヘイトスピーチポリシー違反の10万本以上の動画と1万7000件以上のチャンネルを削除した。6月に実施したヘイトスピーチポリシー改定で新たに違反対象となった既存のコンテンツも削除した。

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 米Google傘下のYouTubeは9月3日(現地時間)、6月5日に発表したコミュニティガイドライン改定の影響で、第2四半期(4〜6月)だけでヘイトスピーチポリシー違反の10万本以上の動画と1万7000件以上のチャンネルを削除したと発表した。

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 削除した動画数もチャンネル数も、前年同期の約5倍に上った。また、削除したコメントの総数が約2倍の5億件になったのも、ヘイトスピーチポリシー改定の影響としている。削除対象が急増した一因は、ポリシー変更前には認められていたコンテンツもさかのぼって削除したことだ。

 機械学習システムの性能向上により、第2四半期に削除した900万本の動画の87%は、機械学習が最初に検出して自動的にフラグを立てたものだった。さらに、自動フラグの立った動画の80%以上は、1度も再生されずに削除した。

 機械学習システムは、スパムやアダルトコンテンツなどの検出には特に効果的だが、ヘイトスピーチや暴力的なコンテンツの場合は違反しているかどうかがコンテキストに大きく依存しているため、削除するかどうかの判断に人間のチェックが重要だ。YouTubeでは現在、1万人以上の専従担当者がコンテンツの検出、チェック、削除に取り組んでいる。

 同社は向こう数カ月中に、ハラスメント(嫌がらせ)ポリシーも改定すると予告した。YouTubeでは6月、YouTuberが別のYouTuberに対する嫌がらせと受け取られる可能性のある動画を投稿したが、YouTubeが「ポリシーに違反していないので削除しない」とツイートして物議を醸した。ハラスメントポリシーが改定されれば、こうした動画もさかのぼって削除される可能性がある。

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