ニュース
「CEATEC 2019」で自動運転の実験 ハンドルがないバスに客を乗せ、幕張メッセ周辺の公道を走行
「CEATEC 2019」で、自動運転バス「NAVYA ARMA」を使った実証実験が行われる。同バスに最大11人を乗せ、会場・幕張メッセ周辺を周回する。ルートの長さは約1500メートルで、所要時間は約15分。走行エリアへの一般車両の進入は制限しないという。
ソフトバンク傘下のSBドライブは9月20日、IT・エレクトロニクス関連の総合見本市「CEATEC 2019」(10月15日〜18日)の会期中に、会場である幕張メッセ周辺の公道をハンドルがない自動運転バス「NAVYA ARMA」(仏Navya製)で周回する実証実験を行うと発表した。同意書に記入した乗客、訓練を受けたドライバー、保安員を乗せ、時速約18キロで走行するという。
NAVYA ARMAは、GPSで車両の位置を把握する機能と、レーザースキャナー「3D LiDAR」で周辺の障害物を検知する機能を備え、事前に設定したルートを自律走行できる。今回の実験では、幕張メッセの「国際展示場ホール」(ホール9〜11)前のロータリーから出発し、同施設の周辺を一周する。
ルートの長さは約1500メートルで、所要時間は約15分。走行エリアへの一般車両の進入は制限しないという。定員は11人で、ドライバーと保安員以外は、会期中に配布する整理券を取得した人のみ乗車を受け付ける。発着のスケジュールは追って告知するという。
実験は、運営団体「CEATEC 実施協議会」が主催し、SBドライブが協力する形で行う。SBドライブは、NAVYA ARMAを使った同様の実証実験を7月頭に東京・港区の「イタリア街」でも実施していた。
関連記事
- 相鉄バス、客を乗せた自動運転バス運行へ 技術水準は「レベル2」 横浜市内で実験
相鉄バスと群馬大学が、客を乗せた大型路線バスを運行する実証実験を始める。9月14日〜10月14日の金〜月曜日に「よこはま動物園ズーラシア」と「里山ガーデン」を結ぶ約900メートルを走行する。技術水準は「レベル2」。 - で、ぼくらはいつ自動運転車に乗れるんですか? 研究歴20年、金沢大学 菅沼准教授に聞く
夢の乗り物「完全自動運転車」に一般の人々が乗れるようになるのはいつ? 約20年研究を続けている金沢大学の菅沼直樹准教授に、ペーパードライバーの記者が直撃した。 - 日産、「確実にカップイン」するゴルフボール開発 新型スカイラインの“手放し運転”技術を応用
日産自動車が、確実にカップインするゴルフボール「ProPILOT GOLF BALL」を発表。新型「スカイライン」に搭載している運転支援技術「プロパイロット2.0」を応用したもの。位置情報を基に、グリーン内の最適なルートを計算し、無線でボールに伝達することで、カップまで自走させる仕組み。 - トヨタ、ネットにつながる新型「カローラ」シリーズ発売 ナビの音声操作も可能に
トヨタ自動車が、フルモデルチェンジした「カローラ」「カローラ ツーリング」と一部改良した「カローラ スポーツ」を発売。いずれも車載通信機の他、スマートフォンと連携するディスプレイオーディオを標準装備する。「T-Connect」と「SmartDeviceLink」を利用できる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.