で、ぼくらはいつ自動運転車に乗れるんですか? 研究歴20年、金沢大学 菅沼准教授に聞く(1/7 ページ)
ボタンひとつで目的地まで運んでくれる、そんな夢の乗り物「自動運転車」。実現時期は「早ければ今年か来年にも」という声もあるが、「いや2020年だ」「いやいや、一般道で普通に乗れるようになるにはもっとかかる」などと判然としない。いいから、早く乗らせてくださいよ。そう思っているのは記者だけではないだろう。
完全自動運転車があれば、ちょっとした買い物もらくらくだ。クルマが運転できないからと諦めていた旅行もできる。夜遅くまでお酒を飲んでも、電車のことを気にせず帰ってこれるかもしれない。
そんなおり、すごいクルマの動画を発見した。運転手がハンドルに触れることなく、一般車が往来する市街地をビュンビュン走っていくのだ。しかも日本で。
このクルマを研究開発しているのは、金沢大学の計測制御研究室。大学公式サイトによると、日本の大学で初めて市街地で普通車タイプの自動運転実験をスタートしたらしい。
もうここまでできるのであれば、ほんの数年で自動運転車は当たり前になるのでは? それともまだまだ時間がかかるの? 同大学で約20年にわたって研究に取り組んでいる菅沼直樹准教授に、普通免許を10年前に取ってから一度もハンドルに触れていない記者が直撃した。
いつから完全自動運転車に乗れるのか
――完全自動運転車はいつ実現するんでしょうか?
唐突ですね(笑)。いろいろな国際学会や、私自身が取り組んでいる研究で知っている範囲の情報を総合すると、まずは高速道路からスタートするでしょう。おそらく2020年代前半くらいに、自動運転もしくは自動運転にほぼ近いようなシステムが出てくると思います。
――思ったよりもはっきりした答えが返ってきてびっくりしました。2020年代前半ですか。
はい。ただしそれもレベルの開きがあって。そもそもドライバーが運転に集中しなくていいものもあれば、ハンドルをちゃんと握っていないといけないものもあるんですが、そういったものが2020年代前半から後半にかけて登場してくると思います。最初は高級車から搭載が始まり、大衆車にだんだん降りてくるイメージでしょうね。
――それは日本の話ですか?
グローバルですね。ただし、最初は交通ルールをきちんと守る傾向がある国からスタートすると考えています。
交通ルールがゆるめの国は難しそうですが、日本や欧州などは比較的早期にスタートする可能性があるのではないかと。
――確かに国によっては道路を走るバイクが多かったり、難しそうなイメージもあります。ところで、最近の報道だと「早ければ来年にも実用化」といった話もありますが、それらについてはどう見ていますか。
おそらくテストや実証実験がほとんどで、本当に一般消費者が乗れるようになるのはまだまだ先だと考えています。
――えっ。なぜですか?
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