MicrosoftがSurfaceイベントで発表したことまとめ
Microsoftがニューヨークで開催したSurfaceイベントで発表した新製品6モデルをまとめた。折り畳みタブレットの「Surface Neo」と電話にもなる「Surface Duo」は2020年ホリデーシーズン発売の予定だ。
米Microsoftは10月2日(現地時間)、ニューヨークで開催した「Surface Event」で、折り畳みスマホ「Surface Duo」を含む多数のハードウェアを発表した。イベントの最初と最後にサティア・ナデラCEOが登場したが、ほとんどのプレゼンはパノス・パネイCPO(最高製品責任者)が取り仕切った。ここでは発表されたハードウェアをまとめておく。
発表された6製品のうち、4つは今年のホリデーシーズンに、残りの折り畳み端末2つは2020年のホリデーシーズンに発売の見込みだ。
ノートPC「Surface Laptop 3」は15インチモデルも登場
「Surface Laptop 3」は、SurfaceシリーズのノートPCの3世代目。13.5インチに、新たに15インチのモデルが加わる。
13.5インチモデルは、第10世代Intel Coreプロセッサ搭載で、15インチモデルは、AMDのRyzen Surface Editionプロセッサ搭載。「最速の15インチノートPC」と謳う。
いずれも、従来より20%広くなったガラス製トラックパッド、USB-Aと-Cポートを搭載。高速充電機能で1時間で約80%充電可能。
価格は、13インチは999ドルから、15インチは1199ドルからで、米国では10月22日に発売の予定。
USB-Cポートが付いた「Surface Pro 7」
Surface Pro 6からあまり大きな更新はない。プロセッサが第10世代Intel Coreになり、2倍高速になる。ポートはUSB-AとUSB-Cの両方を備え、バッテリー持続時間は10時間。タイプカバーに新色「バーガンディ」が加わった。
価格は749ドルからで、米国では10月22日に発売の予定。
オリジナルプロセッサ「SQ1」搭載の「Surface Pro X」
「Surface Pro X」(Xはテンではなくエックス)は、米QualcommのSnapdragonベースの新プロセッサ「Microsoft SQ1」を搭載する13インチの新しいSurface Pro。LTEモデム内蔵で厚さ7.3mm、重さ774gと薄型軽量だ。平たい「Slim Pen」はキーボードカバーの専用のくぼみに収納でき、ここで充電もできる。
SQ1で可能になったAI機能で、動画チャットで相手の目を見ているように映るようになる。
価格は999ドルからで、米国では11月5日に発売の予定。
「Office 365」とも連携する無線イヤフォン「Surface Earbuds」
昨年はヘッドフォンだったが、今年はBluetooth接続の無線イヤフォン「Surface Earbuds」が登場。
ノイズキャンセリング機能を搭載し、表面のタップやスワイプで連携するAndroidスマートフォンでSpotifyを起動したり、Outlookの着信メールを読み上げたりできる。Officeとの統合で、プレゼン中のリアルタイムキャプション表示や、PowerPointのスライドをイヤフォン上をスワイプすることでめくることなど、Microsoftならではの機能もある。
付属のキャリングケースでの1回の充電で8時間使用可能。
価格は249ドルで、発売時期は“ホリデーシーズン”。詳細記事はこちら。
折り畳み式9インチ2画面端末「Surface Neo」
「Surface Neo」は、タブレットにもノートPCにもなる新しいカテゴリの折り畳み式Surface。9インチのディスプレイを180度に開くと13インチの1つの画面として使うこともでき、360度開けば9インチのタブレットとしても使える。さらに、マグネットで無線キーボードを装着すれば9インチ+MacBookのTouchBarのような横長のサブディスプレイ付きノートPCにもなる。パネイ氏によると、ディスプレイには最薄のLCDを採用し、重さは655g、厚さは5.6mmという。
2画面用に開発した「Windows 10X」(Xはエックスと読む)を搭載する。Windows 10Xはタッチスクリーン向けにカスタマイズされ、2画面であることを効果的に利用するOSだ。サードパーティー製2画面PCにも採用される見込み。
Surface Neoは2020年のホリデーシーズンに発売の予定。価格は公表されなかった。
開くと8.3インチのタブレットになる折り畳み端末「Surface Duo」
「Surface Duo」は、“ポケットに収まる初のSurface”。Neoと同様に折り畳み式で、2枚の5.6インチスクリーンを180度開いて8.3インチとしても使える。動画を見るとユーザーインタフェースはWindows 10Xに似ているが、米The VergeによるとWindows 10Xに似せたAndroidベースのOSを搭載するという。Androidアプリを使え、通話もできるので、カテゴリとしてはスマートフォンになる(パネイ氏は「スマートフォンではなく、これはSurfaceだ」と語った)。プロセッサはQualcommのSnapdragon 855。
発売は2020年のホリデーシーズンの予定。価格は公表されなかった。詳細記事はこちら。
イベントの録画を以下に転載しておく。
【訂正:2019年10月3日午前9時30分 当初、「Surface Duo」のOSをWindows 10Xとしていましたが、Androidベースに訂正しました。】
【訂正:2019年10月4日午前6時10分 当初、動画チャットの視線修正機能を「Surface Laptop 3」でも利用できるように記載していましたが、「Surface Pro X」のみの機能でした。お詫びして訂正します。】
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