米Niantic、新ツール「Niantic Wayfarer」のテストを「Ingress」で開始 年内に「ポケモンGO」にも
米Nianticは、「Ingress」のポータルや「Pokemon GO」(ポケモンGO)のポケストップとして申請された場所をレビューするツール「Niantic Wayfarer」を発表した。年内にはポケモンGOにも展開するとしている。
米Nianticは10月10日(現地時間)、「Ingress」のポータルや「Pokemon GO」(ポケモンGO)のポケストップとして申請された場所をレビューするツール「Niantic Wayfarer」を発表した。まずIngressのエージェント(プレイヤー)向けにテスト公開し、年内にはポケモンGOにも展開するとしている。
Nianticの位置情報ゲーム(Ingress、ポケモンGO、ハリー・ポッター:魔法同盟)には、ポータルやポケストップ、宿屋など、それぞれ実在する場所を基にしたポイントが登場する。これらはもともとIngressのエージェント達が申請し、登録したもの。美術館やアート作品、歴史的建造物なども多く含まれ、プレイヤーがそれまで知らなかった場所へ行くきっかけになっている。2018年からはブラジルや韓国など一部の国でポケモンGOのトレーナーも登録申請が行えるようになった。
Ingressの高いレベルのエージェントたちは、新たに申請された場所の登録可否を判断する際、「Portal Recon」というツールを使ってレビューに協力している。Niantic Wayfarerは、Portal Reconに代わる新しいレビュアー向けツールで、申請された現実の場所を確認し、アクセスのしやすさなど多角的に評価できる。Wayfarer(ウェイフェアラ)は「(特に徒歩の)旅行者、旅人」という意味。
位置情報ゲームの特性を生かし、プレイヤーがゲーム作りに参加できる仕組みを提供する。Niantic Wayfarerの意義について同社は、「皆さんのゲーム体験をより有意義なものにするため、皆さん自身の視点も大切にしたいという思いが込められている」としている。
関連記事
- ポケモンGOの「ミュウツー」レイドアワーで起きた不可解なこと
スマートフォンゲーム「Pokemon GO」(以下、ポケモンGO)で10月8日に実施されたミュウツーのレイドアワー。今回のイベントでも不可解な現象がいくつも起きていたので紹介したいと思います。 - ドラクエ勇者とポケモントレーナーの兼業あるある
「ドラゴンクエストウォーク」と「ポケモンGO」、どちらもプレイしている人にありがちな現象をまとめました。 - 「ポケGO」で送客、Nianticの位置情報マーケティング戦略
位置情報とAR(拡張現実)を組み合わせたスマートフォンゲームで知られる米Niantic。位置情報ゲームは他社にもあるが、その特性を生かしたマーケティング戦略は他社に見られないものだ。スポンサー戦略について聞いた。 - 「ポケストップ」でスマホの充電も インフォリッチが「ポケGO」公式パートナーに
モバイルバッテリーのシェアサービスを展開しているINFORICHが「Pokemon GO」の公式パートナーになった。1回無料クーポンコードをポケストップで配布している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.