Microsoft、「Xbox Live」で嫌がらせ対策のメッセージフィルター提供開始
Microsoftがゲームのオンラインサービス「Xbox Live」のメッセージ機能に、不適切なコンテンツを遮断する「メッセージフィルター」を追加すると発表した。ユーザーは4段階の強さのフィルターを設定できるようになる。
米Microsoftは10月14日(現地時間)、ゲーム向けオンラインサービス「Xbox Live」のメッセージ機能に、不適切なコンテンツを遮断する「メッセージフィルター」を追加すると発表した。まずは同日からInsider向けに開始し、今秋中に全ユーザーに拡大する計画だ。
最終的には音声チャットを含むあらゆる種類のコンテンツのフィルタリングを各ユーザーが設定できるようにしていきたいとしている。
メッセージフィルターは、4段階(「フレンドリー」「中間」「大人向け」「フィルター処理なし」)で設定できる。「フレンドリー」が最も厳格で、保護者が管理する子どものアカウントでは、初期設定でこのフィルターが設定されるようになる。フィルタリングされたコンテンツは大人のアカウントではクリックすれば表示されるが、子どものアカウントでは初期設定でクリックしても表示されないようになる。
フィルターは、コンソールで[設定]→[全般]→[オンラインの安全と家族]→[メッセージの安全性]で4段階から選べる。
最も厳格な「フレンドリー」では、「ゲームの一般的なテーマに関する議論やほとんどの人が普通と考える表現を妨げることなく」「一般的に下品とされる言葉、いじめ、セックス関連のすべて、人種/性別/国籍などの保護された特徴に基づく有害なコンテンツをフィルター処理するために、最大限の努力が払われています」という(サポートページより)。
Xbox Liveではこれまで、不快なメッセージについてはユーザーが報告するツールを提供してきたが、フィルタリングするのはこれが初めてだ。
MicrosoftはAIと機械学習技術の取り組みを活用して、Xboxを安全なゲームプラットフォームにしていきたいとしている。
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