Googleの親会社Alphabet、2桁台の増益だがクラウドやPixel 3aのコストがかさみ、純利益は23%減
Googleの親会社Alphabetの7〜9月期決算は、売上高は20%増の約405億ドル、純利益は23%減の約71億ドルだった。検索のTACコストやデータセンターへの投資、廉価版端末「Pixel 3a」のコストなどが影響した。
Googleを傘下に持つ米Alphabetは10月28日(現地時間)、第3四半期(7〜9月)の決算を発表した。Alphabet全体の売上高は、前年同期比20%増の404億9900万ドル、純利益は23%減の70億6800万ドル(1株当たり10ドル12セント)だった。
純利益の減少の原因は主に、GoogleのTAC(トラフィック獲得コスト)、データセンターへの投資、YouTubeのコンテンツ取得コストなどの増加だとルース・ポラットCFO(最高財務責任者)は説明した。また、売り上げにも貢献した「Pixel 3a」の製造コストも響いたと語った。
売上高はアナリスト予測の403億2000万ドルをわずかに上回ったが、1株当たり純利益は予測の12ドル42セントを大幅に下回った。
Googleの売上高は20%増の403億4400万ドル。広告売り上げは17%増の286億4700万ドル、クラウドやアプリストア、ハードウェアなどの「other revenue」は39%増の64億2800万ドルだった。
Googleはクラウドやアプリストア、ハードウェアの個別の売り上げを公表していないが、ポラット氏はクラウドと廉価版スマートフォンPixel 3aが好調だったと語った。
Alphabetのムーンショット部門のAccess/Fiber、Calico、CapitalG、Chronicle、GV、Verily、Waymo、Loon、Wing、Xなどをまとめた「その他」の売上高は6%増の1億5500万ドル、営業損失は9億4100万ドルだった。売り上げは主に、米国で提供しているブロードバンドサービスのFiberと医療部門のVerilyだった。
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