Googleの親会社Alphabet、予想を上回る増収増益 クラウドが成長、「Pixel 3a」も好調
Googleを傘下に持つAlphabetの決算は2桁台の増収増益。主力の広告の伸びは緩やかだが、クラウド部門が好調だった。また、「Pixel 3a」発売でハードウェア部門も好調だった。
Googleを傘下に持つ米Alphabetは7月25日(現地時間)、第2四半期(4〜6月)の決算を発表した。Alphabet全体の売上高は、前年同期比19%増の389億4400万ドルだった。純利益は211%増の99億4700万ドル(1株当たり14ドル21セント)だった。前年同期のEU制裁金の影響を除いた非GAAPベースでは、純利益は20%増。
売上高、非GAAPベースの1株当たり純利益ともに、アナリスト予測(売上高は381億5000万ドル、純利益は11ドル30セント)を上回った。
モバイル広告、YouTube、クラウドが好調だった。
Googleの売上高は前年同期比19%増の387億8200万ドル。広告売り上げは16%増だった。前4半期は15%増だったので、広告売り上げの伸びはやや復調した。
TAC(トラフィック獲得コスト)は13%増だが、広告売り上げに占めるパーセンテージは1ポイント減の22%だった。検索と連動した広告の伸びを示すペイドクリック数は6%増。クリック単価(CPC、クリックごとに広告主がGoogleに支払う単価)は1%減だった。
ルース・ポラットCFO(最高財務責任者)は業績発表後の電話会見で、売り上げではクラウド部門が最大の牽引役になったと語った。スンダー・ピチャイCEOはクラウド部門の年間売上高が80億ドルに達したと語った。
また、同四半期に発売した「Pixel 3a」が好調で、ハードウェア部門の売り上げも上がったという。ピチャイ氏は、Pixel 3aの発売で、第2四半期のPixelの販売台数が前年同期の2倍以上になったと語った。ピチャイ氏もポラット氏も、「第4四半期の最新端末の発売が楽しみだ」と語った。同社は例年、10月に多数のハードウェアを発表する。
ムーンショット部門のAccess/Fiber、Calico、CapitalG、Chronicle、GV、Verily、Waymo、Loon、Wing、Xなどをまとめた「その他」の売上高は12%増の1億6200万ドル、営業損失は9億8900万ドルだった。
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