コンパクトで使いやすい、画質も上がった優等生ミラーレス一眼「EOS M6 Mark II」:荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/3 ページ)
キヤノンのミラーレス一眼「EOS M6 Mark II」は優等生だ。コンパクトで使いやすく、画素数も約3250万画素にレベルアップ。とくに操作性を考えたデザインに感心させられる。
3250万画素の実力は?
使い勝手がいいのは分かった。
では肝心の画質は? というと、さすが3250万画素。
撮ってみるとディテールまでかなり出てるのが分かる。
画素数が上がると気になるのはISO感度。
もともと高感度に強いというわけではなかったがどうなったか。
設定できるISO感度は100から25600で拡張ISO感度としてISO51200相当を設定できる。
夜の写真を。ISO3200だけどちょっとノイジーかなという感じ。
使う機会がけっこうありそうなISO3200と6400、さらに最高感度のISO25600とISO51200相当を等倍で比べてみた。
画素数が多いので大きく表示しない限りは気にならないが、ちょっとざらつきが目立つ感じだ。
連写は最高で秒14コマと高速で、もちろんAF追従。
さらにRAWバーストモードを使えば最高約30コマで電子シャッターで撮影したものを1枚のRAWデータにしてくれる。そこから1枚を取り出すわけだが、ファイルサイズが大きくなるのでむやみに使うと大変。でもプリ撮影もしてくれるので良い。
超高感度時のノイズは気になるが、さすが3250万画素の画質を十分味わえるカメラだ。より高性能なレンズを使うともっといい。
今回一緒に借りた32mm F1.4は大口径の割にすごく寄れるので実にそれっぽい写真を撮れる。
スマートフォンとの連携はBluetooth+Wi-Fiで接続も安定しており、すごく使いやすい。
USB端子はUSB Type-CでUSB充電は可能だが、USB PD電源が必要なので注意が必要だ。
なんというか、APS-Cセンサーのミラーレス一眼としては非常に優秀でAFも連写も高速で使い勝手もいいからコンパクトで高画質なミラーレス一眼を探している人や、Kiss Mではちょっと不満という人にもいい(EVFが外付になるけど)。
ただここまでボディの性能が上がると、もっと大口径の望遠レンズが欲しくなるとかEVF付きのしっかり構えられる機種も欲しくなるとか悩ましいですな。
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