学費無料のエンジニア養成学校「42」が日本上陸 講義なし、学生が互いにコードレビュー 運営はDMM
DMM.comが、ITエンジニアの養成学校「42 Tokyo」を東京・六本木に設立。学費が無料で、校舎を24時間365日利用できる。講義は行わず、学期や卒業の概念もない。学校側は課題のみ提供し、学生はお互いにコードをレビューしながら成長を目指す。
DMM.comは11月13日、フランス発のITエンジニア養成学校「42」の東京支部「42 Tokyo」(フォーティーツートーキョー)を六本木に設立したと発表した。学費が無料で、校舎を24時間365日利用できる点が特徴。講義は行わず、学期や卒業の概念もない。学校側は課題のみ提供し、学生はお互いにコードをレビューしながら成長を目指すという。
16歳以上で試験に合格した人のみ入学できる。11月7日から受験の申し込みを受け付けており、2020年1〜3月に入試を行う予定。生徒の入学は20年4月を予定する。コーディング未経験者でも受験できる。入試ではWebテストの他、「4週間、昼夜続くテストを行う」としている。内容は現時点では不明。
入学後、生徒はレベル別に分けられ、関心がある分野の課題を自主的に進める。課題のジャンルは、データサイエンスやインフラ、セキュリティなど多岐にわたる。運営側はトレンドを踏まえ、課題を常に追加・更新する。学生はWeb検索などで情報を調べながらコーディングを行う。不明点があれば他の学生とコードを見せ合い、改善点を互いにアドバイスする。集団でグループワークを行う場合もある。
こうしたカリキュラムを採用している理由は、社会で活躍する上で必要な、主体的に問題を解決する能力を養うためという。他人に助言することで思考が整理され、教える側がさらに成長する効果も見込む。卒業の概念もないため、半年ほどで必要な知識をマスターし、就職することも可能という。
海外の42は、経営者の自己資金と教え子による寄付によって運営資金をまかなっている。DMMは「家庭環境や学歴に関係なく、誰にでもチャンスを与える42の精神に共感した」との理由で東京に誘致したという。当面は同社が運営資金を負担するが、将来的には卒業生による寄付を期待しているという。
協賛企業には、アマゾン ウェブ サービス ジャパン、サイバーエージェント、メルカリ、ヤフー、楽天などが名を連ねている。
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