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人が歩く方向、床の振動で推定 的中率83% オンキヨーなど実験
人が歩くときに発生する、床への微弱な振動のみで、人が歩く方向を推定する──オンキヨーなどが、そんな研究成果を発表した。
人が歩くときに発生する、床への微弱な振動のみで、人が歩く方向を推定する──オンキヨーと奈良先端科学技術大学院大学がこのほど、そんな研究成果を発表した。オンキヨーが培ってきたオーディオ技術のノウハウを活用し、見守りサービスなどに役立てる。
研究チームは、床面に2台の振動センサーを配置し、床面に伝わる微弱な振動を電気信号に変換し増幅。機械学習を活用し、2台のセンサーから得たデータを分析して、歩く方向や複数人の交差を推定する手法を確立した。人の歩く方向を、83%の確率で当てることに成功したという。
近年、見守りサービスや防犯上の異常検知のために、家や店舗内での人の行動を特定する研究が盛んだが、カメラを使って必要以上にデータを取得すると、人物を特定できてしまうなど、プライバシーの問題が指摘されていた。床面の振動のみで人の行動を特定すれば、プライバシーへの侵害は少ないとしている。
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