Google、渋谷にスタートアップ支援施設を開設 ピチャイCEO「日本の起業家を支援したい」
米Googleのスンダ―・ピチャイCEOが来日し、11月19日に都内で開催されたスタートアップ支援施設のオープニングイベントへ登壇。2020年に予定される日本の小学校でのプログラミング必修化に触れ、今後も次世代を担う若者への支援に注力すると述べた。
グーグル日本法人は11月19日、東京・渋谷でスタートアップ支援施設「Google for Startups Campus」のオープニングイベントを実施した。イベントにはスンダ―・ピチャイCEOが登壇。「技術革新がけん引するレガシーを長きにわたって継承することが重要。Google for Startups Campusもその一端を担う」と語った。
Google for Startups Campusは、起業家向けのコミュニティースペース。英国、韓国、ブラジルなど全世界で拠点を持ち、日本は7拠点目。ワークスペースや研修プログラムなどを無償で提供し、次世代を担うスタートアップ企業の育成を図る。
ピチャイCEOは「伝統と革新が共存する姿に触れるたびに、この東京という街に対して深い感銘を覚える。日本の起業家と事業の成功を支援することに、私たちは情熱を持っている」と意気込む。
第一弾として、2020年2月からAIスタートアップを対象とした3カ月集中型プログラム「Google for Startups Accelerator」を提供。Googleが企業に対して機械学習や人材育成などのトレーニングをする他、製品開発のサポートなどを行う。応募は公式サイトで受け付ける。最大12社が参加可能。
日本でCampusのメンバーに認定されると、Campusの海外拠点も活用できる。リモートオフィスとしても利用できるという。
また、Googleは昨年から、小学校教員向けにプログラミング教育支援を行うNPO「みんなのコード」へ支援を行ってきた。今回、中学校教員向けの教育支援プログラムを提供に向け、助成金100万ドル(約1億円)を追加で提供したという。
ピチャイCEOは「今回発表したさまざまな取り組みが、2020年から未来へと続くレガシーの一部となることを願う」と語った。
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