個人発の美少女ゲーム定額制クラウドサービス「OOParts」、β版スタート SNSの反応を受けて事業化
2019年冬に正式リリースを予定している美少女ゲームの定額制クラウドゲーミングサービス「OOParts」(オーパーツ)のβ版がリリースされた。
ゲームプラットフォーム開発を手掛けるブラック(東京都渋谷区)は11月22日、美少女ゲームの定額制クラウドゲーミングサービス「OOParts」(オーパーツ)のβ版をリリースしたと発表した。事前登録者と同社Twitterアカウントのフォロワーから抽選で選ばれたユーザーを順次招待する。
OOPartsは、Windows向けに作られた往年の恋愛アドベンチャーゲーム(美少女ゲーム)をスマートフォンやタブレット、PCのWebブラウザ上で遊べるクラウドゲーミングサービス。サーバ側でゲームを動かすため、ネット環境下なら端末にゲームやアプリをインストールする必要がない。8月に行ったβ版の事前登録には3日間で約3000人の応募があったという。
サービスの正式リリースは2019年冬を予定。料金体系は定額制で遊び放題だが、現時点で価格は非公開としている。
App StoreやGoogle Playなどのアプリストア基準では内容や表現が規制されるゲームもラインアップに加える。β版ではフロントウイングの「グリザイア ファントムトリガー Vol.1」、NEKO WORKsの「ネコぱら Extra」、OVERDRIVEの「MUSICUS!(体験版)」「キラ☆キラ」「超電激ストライカー」、Tacticsの「MOON.」、ハブロッツの「1/7の魔法使い」、ユニコーンの「聖鍵遣いの命題《プロポジション》」が遊べる。いずれも同サービスの検証を目的として、メーカーから無償提供されているという。
OOPartsは、ブラックの小川楓太代表取締役が4月に個人で企画・開発していたクラウドゲーミングサービス。同サービスのデモをTwitter上に公開したところ、ゲームメーカー関係者を含め、好意的な反応が多かったことから事業化に踏み切ったという。
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