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“芝刈りロボ”を日比谷公園や河川敷で活用 芝生の整備を自動化 ホンダが実験
ホンダが東京都公園協会と協力し、ロボット芝刈り機「Miimo HRM 520」で公園などを整備する実証実験を今秋に始めた。対象エリアは新中川暫定係留所(江戸川区)と、日比谷公園(千代田区)。
本田技研工業(ホンダ)は12月2日、東京都公園協会と協力し、ロボット芝刈り機「Miimo HRM 520」で公園などを整備する実証実験を今秋に始めたと発表した。家庭用に開発したMiimoを公園管理事業でもテストし、用途の幅を広げる狙い。
Miimoは2017年6月に発売。ワイヤで区切った範囲内を自動で動き回りながら芝を刈る機能、充電残量が少なくなると自動で充電ステーションに戻って再充電を行う機能、障害物への衝突時に自動停止する機能などを備えている。
実験では、河川敷に位置する新中川暫定係留所(江戸川区、10月から)と、日比谷公園の第一花壇(千代田区、11月末から)に同機種を投入し、芝生環境の整備に活用している。
新中川暫定係留所には電源設備がないため、ハンディータイプの蓄電機「LiB-AID(リベイド)E50」と併用し、無人での芝刈りをテストしているという。
両機器を活用した実験は東京都公園協会が実施し、ホンダはデータ収集を担っている。ホンダは「(実験を通して)環境整備の可能性の拡大に貢献する」としている。
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