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サンシャイン水族館、水中ドローンで深海調査 ロボットアーム使った生物採集も
サンシャイン水族館が、水中ドローンを使った深海調査を開始する。謎が多い深海の入口に当たる水深200メートル付近をドローンで撮影し、生物の映像や生息環境の情報を発信していく。
サンシャインシティは12月3日、水中ドローンを使った深海調査を始めたと発表した。深海の入り口に当たる水深200メートル付近をドローンで撮影し、あまり知られていない生物の映像や生息環境に関する情報を発信していく。水族館での生物展示や生物採集に生かすという。
サンシャイン水族館が2019年10月に水中ドローンで撮影した映像
水深300メートルまで潜行可能な産業用水中ドローン「FullDepth DIVE unit 300」を使用。Wi-Fi経由でネットに接続し、海中で撮影した映像をリアルタイムに船内で確認しながら、ドローンの方向指示や照明点灯などを行う。対象地域は、静岡県沼津市静浦など。
今後は、遠隔操作できるロボットアームを用いた生物採集と深海調査を、月1〜2回の頻度で実施することを検討している。10月に実施した実験では、生物の他にゴミも映像に映っていた。海に沈むゴミ問題や、生態系に与える影響などの調査研究も進めていくという。「将来的には、近隣の学校への特別授業も視野に入れる」(同社)としている。
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