AI活用の無人決済店舗、高輪ゲートウェイ駅にオープン
TOUCH TO GOは、高輪ゲートウェイ駅構内に、AI技術を活用した無人決済店舗「TOUCH TO GO」の1号店をオープンすると発表した。
無人決済店舗を手掛けるTOUCH TO GO(東京都新宿区)は12月3日、2020年春に開業するJR山手線の「高輪ゲートウェイ駅」構内に、AI技術を活用した無人決済店舗「TOUCH TO GO」の1号店をオープンすると発表した。利用者と商品をカメラで認識し、自動で購入金額の計算を行う。
1号店は高輪ゲートウェイ駅の改札内に開店。弁当や飲み物など約600種類の商品を販売する。店内のカメラ映像を基に、AIが利用者の行動と手に取った商品をリアルタイムに認識。自動で金額計算を行い、利用者が決済エリアに立つとタッチパネルに購入した商品と購入金額を表示する。決済手段は交通系ICカードのみ対応。今後は、クレジットカードやその他の電子マネーなどにも対応するとしている。
TOUCH TO GOはJR東日本グループのJR東日本スタートアップ(東京都新宿区)と金融機関向けのシステムコンサルティングを手掛けるサインポスト(東京都中央区)の合弁会社。17年に大宮駅(埼玉県さいたま市)、18年に赤羽駅(東京都北区)で無人決済店舗の実証実験を行ってきた。
赤羽駅での実証実験では、利用者の満足度は高かったという。一方、店舗が狭いうえAIの認識精度に課題があったため、一度に入店できる人数が3〜5人に限られた。その後、認識精度の向上に努め、実用化に耐えうる精度が出たとして1号店のオープンを決めたという。1号店には入店できる人数の制限を設けない。
今後は1号店の運用で得たノウハウを生かし、労働力不足問題や地方の店舗維持などの課題解決に向けて展開するとしている。
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