“手ぶら旅行サービス”登場 服やカメラをネットで予約、宿泊先で利用・返却
ANAセールスが、服や一眼カメラなどを旅行宿泊先でレンタルできる「手ぶら旅行サービス」のモニター募集を開始。旅行者の手ぶら観光を後押しする。
ANAセールスは12月3日、旅行に必要な洋服一式と一眼レフカメラを公式サイトで予約した人に、宿泊先で各アイテムを貸し出す「手ぶら旅行サービス」のモニター募集を始めた。利用者は商品を使って旅行を楽しんだ後、宿泊先で段ボールに詰め、配送手続きをすると返却できる。荷物をパッキングする手間を解消し、“手ぶら観光”を後押しする狙い。
モニターの募集期間は12月3日〜15日、サービスの提供期間は2020年1月1日〜3月31日。洋服のレンタルは、トップス・ボトムス・靴などのコーディネート単位で受け付け、当初は1点単位での貸し出しは行わない。
服のコーディネートは、米国発のストア「BARNEYS NEW YORK」の協力を得て、男性・女性向けを6種類ずつ用意する。内訳は、柄物のシャツやワンピースを採り入れた「カジュアル」が3種類、ジャケットやドレスを使った「ドレス」が3種類。
貸し出すカメラは、キヤノンのミラーレス一眼「EOS Kiss M」1機種のみだが、白・黒の2色を用意する。
服・カメラ共に、ユーザーが公式サイトでアイテムを選択し、氏名や配送先、利用期間などを入力すると、運営側が宿泊先に発送する。配送日はレンタル開始日の前日。
商品のレンタル期間は、コーディネート1種類/カメラ1台につき2泊3日まで。レンタルの上限は、服のコーディネートが3種類まで、カメラが1台まで。利用料は1種類/1台当たり2000円(税込、以下同)。
12月11日からは、美容家電メーカー・クレイツのドライヤーとヘアアイロンのレンタルも開始し、女性客向けのラインアップを充実させる予定だ。美容家電のレンタル上限は1台までで、利用料は1台当たり2000円。
今後は、富士通が展開するファッションアイテム貸し出しサービス「Dassen boutique」と連携し、洋服を一点単位でレンタルできる仕組みを検討するという。モニターからの反応を踏まえ、正式サービス化も検討するとしている。
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