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従業員の集中度に応じて照明をコントロール 生産性向上へ KDDIなど実験
KDDIなど3社は、従業員の集中度に応じてオフィス照明の光や明るさをコントロールする実験を行う。バイタルデータと空間データを基に、照明を制御できるかを確認。
KDDIなど3社は12月10日、従業員の集中度に応じてオフィス照明の色や明るさをコントロールする実験を、2020年1月に始めると発表した。個人の集中度に合わせ、個別に照明をコントロールできる仕組みを開発し、生産性の向上を後押しする考えだ。
被験者はジンズ(JINS)の眼鏡型ウェアラブルデバイス「JINS MEME」を装着。JINS MEMEから収集したまばたき・視線移動・姿勢などのバイタルデータと、オフィス室内の温度や湿度・二酸化炭素などの空間データを、クラウド上に集約して解析。個人の集中度に応じ、照明の色や明るさを適切にコントロールできるかを確認する。
今回の実験は、KDDI、ジンズ子会社のThink Lab、東芝ライテックの3社が実施する。KDDIは通信環境、Think LabはJINS MEMEなどを提供。東芝ライテックは照明や実験環境を用意する他、照明の設計、データ解析も担当する。
実験に先立ち、7〜11月に予備実験を実施。室内を均一に照らす照明環境と、集中度を高めるとされる局所的な照明環境を用意し、被験者の集中度を測った。その結果、集中できる照明環境は個人や作業内容によって異なり、個人の集中度に応じた照明制御が必要だと分かったという。
予備実験と今回の実験を踏まえ、3社は照明を制御するアルゴリズムを開発。機械学習によって、汎用性を高めるとしている。
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