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KDDI、21年度入社から通年採用を開始 既卒も対象 データサイエンスなどの専門人材を約3倍に
KDDIが2021年度から通年採用をスタート。既卒者の応募を受け付ける。データサイエンスなど専門スキルを持つ人材の採用を約3倍に拡大する。
KDDIは12月12日、2021年度に入社する社員向けの採用活動から、新卒採用を通年で実施すると発表した。従来は毎年3月〜10月に選考を行っていたが、変更後は新卒・既卒を問わず、年間を通じて応募を受け付ける。海外の大学の卒業生や外国人留学生などを広く受け入れ、データサイエンスなどの専門的なスキルを持つ人材を確保する狙い。
これまで4月のみだった入社時期も、21年度からは4月・10月の2回に拡大。飛び級で大学を早期に卒業した人など、応募者が状況に合わせて入社時期を選べるようにする。
21年度に採用予定の社員は約270人。うち4割超(120人)を専門性を備えた人材が占める計画だ。総合職採用とは別に、「データサイエンス」「UI/UXデザイン」など11領域で、スキルを持つ人材が対象の「ジョブ型採用」を実施し、入社後はスキルを生かせる部門に配属する。
20年度に入社予定の内定者のうち、ジョブ型採用に該当するのは44人。21年度は専門性を持つ新入社員を約3倍に拡充し、新規事業や5Gを活用した通信事業に注力する。
IT業界では現在、高いスキルを持つIT人材に高額な初任給を設定する企業が出てきているが、KDDIは「その予定はない」(広報担当者)と否定。報酬制度に変更はないとしている。
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