ニュース
自動ブレーキ義務化 高齢者の事故対策で世界に先駆け
国土交通省は、2021年11月から乗用車や軽自動車に自動ブレーキを搭載するよう義務付けると発表した。自動ブレーキの義務化は世界初だという。
国土交通省は12月17日、高齢運転者の交通事故対策として、2021年11月以降に販売される新車の乗用車や軽自動車に自動ブレーキを搭載するよう義務付けると発表した。同省によると自動ブレーキの義務化は世界初だという。
国産の新型モデルの場合は21年11月、輸入車の新型モデルは24年から自動ブレーキの搭載が必要になる。国産の既存モデルは25年、輸入車の既存モデルは26年から適用する。
自動ブレーキや、ペダルの踏み間違いによる急発進を防ぐ装置の性能認定制度も19年度中に導入し、20年4月から申請を受け付ける。自動ブレーキに関しては「時速50キロで走っていても静止している前方車両に衝突しない、もしくは衝突時に時速20キロ以下となること」、急発進防止装置に関しては「前後に障害物がある場合にアクセルを踏み込んでも衝突しない、もしくは加速を抑制すること」などの基準を設けて試験を行い、認定する。
国土交通省は自動ブレーキの普及を進める一方で「自動ブレーキはあくまで安全運転を支援するものだ」とし、その機能を十分に理解した上で過信せずに安全運転を心掛けるよう呼びかけている。
【追記:2019年12月19日午前11時50分 義務化される乗用車や軽自動車の対象が「2021年11月以降に販売される新車」である旨の説明を追記しました。】
関連記事
- クルマに後付けできる「踏み間違い加速抑制システム」、トヨタが発売 「プリウス」「アクア」から
クルマに後付けできる「踏み間違い加速抑制システム」をトヨタ自動車が発売。まず「プリウス」「アクア」向けに5万5080円(税込)で販売する。 - “自動ブレーキ”過信しないで 国民生活センターが注意喚起
国民生活センターが「衝突被害軽減ブレーキ」への過信が事故につながる危険性があると指摘。人や自転車が急に飛び出してきた場合には作動しないこともあるという。 - 増える高齢ドライバー事故 「自動運転で減らす」 国交省の見解
社会問題化している「高齢ドライバーの事故」問題。自動運転技術でどれほど改善できるのか、国交省に聞いた。 - 日産、新型「アルティマ」初披露 後退時、危ないと自動ブレーキ
日産自動車がセダンの新型「アルティマ」を初披露。上位グレードには、自動運転技術「プロパイロット」や、後退時に物体を検知すると必要に応じてブレーキをかける「リアオートマチックブレーキ」を搭載する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.