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総務省、5Gサービスに向け3大キャリアにMVNOへの情報提供求める サービススタートの足並みそろえる
総務省は大手通信3社に対し、5G通信サービスの提供に必要な機能や情報をMVNO事業者に提供するよう求めた。MVNO事業者も2020年春に5Gサービスを提供できるようにし、公正競争を確保する狙いがある。
総務省は12月18日、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手通信3社に対し、5G通信サービスの提供に必要な機能や情報をMVNO事業者に提供するよう求めた。大手通信3社は2020年春に5Gサービスを始める予定だが、MVNO事業者も同時期にサービスを展開できるようにし、公正競争を確保する狙いがある。
同省はMNO事業を展開する3社に対し、(1)消費者向けに5Gサービスを提供するのと同時期にMVNO事業者に5Gサービスの提供に必要な機能を開放すること、(2)MVNO事業者が5Gサービスを円滑に提供できるよう、通信速度や接続料などの必要情報を提供すること、(3)MVNO事業者側で設備の改修やネットワークの試験などが必要な場合は、時間的な余裕を持って情報提供することを求めた。
同省によると、MVNO事業者が5Gサービスを展開するためにはMNO事業者が必要な情報を速やかに提供する必要があるが、現段階では十分な情報提供がなされていないという。
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