「散財とは思いたくない」 総額27万円、5つのガジェットで2019年を振り返る(2/2 ページ)
もう2019年も終わってしまう。今年買って良かったガジェット製品を振り返ってみる。
特に不満を感じない「Pixel 3a」
「スマートフォンはすぐに買い換えるから、安いものを買えばいい」――昔、買ったばかりの「ZenFone 2 Laser」を洗濯機で洗ってしまい、こう心に誓った。その後は2万円前後のスマホを使い続けていたが、前機種の「HUAWEI nova lite」のバッテリーが長持ちしなくなったので、思い切ってGoogleの「Pixel 3a」に乗り換えた。価格は4万9500円で、これまでのモデルに比べると高価だが、使い心地には満足している。
これまでの機種と価格帯が異なるので、バッテリー持ち、カメラ性能などいずれも満足度が急上昇した。HUAWEI nova liteのときは背面の指紋認証で認識してくれないことが多かったが、Pixel 3aは毎回一瞬でロックが解除される。
カメラは約1200万画素のデュアルピクセルセンサーに対応し、AIの画像処理を生かして鮮やかな写真を作り出す「夜景モード(Night Sight)」なども搭載。カメラ目的で買っても期待を裏切ることはないだろう。FeliCa対応なのもうれしい。
ストレージは64GBのみでmicroSDカードは使えないのだが、これまで(microSDはほぼ使わず)16GBモデルを使っていたので、特に不便はない。スマホゲームも快適に動く。
もう2万円前後の端末には戻れそうにない。
iPad(第6世代)とApple Pencil(第1世代)
MacBook Airを買ったことで、他のApple製品にも興味がわき、ほとんど勢いで購入してしまったiPad(第6世代)とApple Pencil(第1世代)。絵を描いたり動画を見たりしたいと思って買ったが、だんだんと用途を奪われ、今は充電と放電を繰り返す日々になっている。Apple PencilはiPadの端子に差して充電するので、iPad本体の充電をした後にApple Pencilを充電する作業で週末は忙しい。価格はiPadの32GBモデルが約4万円で、Apple Pencilが約1万2000円。
Apple Pencilの描き心地は想像以上に滑らかで、LINEスタンプを作った時は非常にはかどった。これまでLINEスタンプを作るときは、紙にイラストを描いてスキャナーでPCにデータを取り込み、画像のリサイズや透過作業などをしていた。今はイラスト作成アプリ「メディバンペイント」を使い、あらかじめ用意された「LINEスタンプフォーマット」のキャンパスにイラストを描き込んで色を塗り、完成したデータをPCに転送して最終確認をすればいいのでかなり楽になった。
ちなみに今年の春頃は、机の上にタブレットを斜めに立てかけ、ドワンゴの“人工生命”観察プロジェクト「ARTILIFE」のアプリを動かしていた。
うねうね動く人工生命をぼんやり眺めるための端末として適役だったが、その斬新なゲーム性が人類には早すぎたのか、ARTILIFEは6月末にサービスを終了。YouTubeを視聴するのはスマホで十分だし、今はなかなか使う場面に恵まれずにいる。
年末年始は実家にiPadを持ち帰ってイラストでも描いてみたい。
思い出はプライスレス
数万円以上するガジェットは使い続けないともったいないが、Oculus Questのように特別な体験をもたらしてくれるものは、買って良かったとも思う。
思えば、これまでも「Kindle Paperwhite」、ポメラ「DM100」、ハイレゾ対応ウォークマン「Aシリーズ」とハイレゾ対応ヘッドフォン「MDR-1A」、Windowsタブレット「Lenovo Miix 2 8」などが同じ道をたどってきた。今やどれも使う機会はないが、その一つ一つに思い出がある。
Kindle Paperwhiteは読書に集中できる端末として重宝したし、Aシリーズではさまざまなアニメやゲームの楽曲を高音質で聴きまくった。ポメラはとあるインタビュー取材で実践投入したとき、隣に座っていた広報さんに書きかけの小説を偶然見られて深い傷を負ったため、現在まで封印されている。Miix 2 8は初めて買ったタブレットだったので、意味もなくよく持ち歩いていた。どれも良い思い出だが、「買って終わり」ではもったいない。今後も体験への投資を続けながら、これらのガジェットを積極的に使っていきたい。
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