さくらインターネット、「専用サーバ」批判記事について謝罪 合致するケースあったと「真摯に反省」
さくらインターネットのホスティングサービスでトラブルに巻き込まれたとする記事がQiitaに投稿され、物議を醸している問題で、さくらインターネットは記事内容と合致するケースがあったと認めて謝罪した。
さくらインターネットが提供するホスティングサービスでトラブルに巻き込まれた――エンジニア向け情報共有サイト「Qiita」にそんな記事が投稿されて炎上している問題で、さくらインターネットは12月27日、謝罪コメントを発表した。投稿内容に合致するトラブルが2017年に発生していたといい、「真摯に反省し、ご指摘を重く受け止める」としている。
発端となったのは、さくらの専用サーバホスティングサービスを約10年間使っていたというユーザーの記事(現在は非公開)。それによると2017年ごろ、データセンター内のサーバの場所を移動したいと同社から投稿者に連絡があったという。当初はハードウェアの変更は行わず、それまで通りの動作を保証すると説明を受けていたが、移動直後からサーバに接続できなくなるなどのトラブルが発生。さらにその後の対応も不誠実だったとし、担当者とのやり取りを記載した上で強く批判していた。
さくらインターネットによると、トラブルが発生したとみられるのは、2012年に新規受付を終了した「専用サーバ」サービス。同サービスでは2017年に、サーバの物理移設を含むメンテナンスを実施しており、その対応の中で「投稿記事に書かれている内容に合致するハードウェア故障とオペレーションミスに起因するサーバ停止が発生し、謝罪とともに障害報告書と再発防止策を提示していたケースがあった」という。
同社は「現在までのお客さまに対するご案内やサポート対応がご期待に十分に沿うものではなかったと真摯に反省し、ご指摘を重く受け止める」と謝罪。今後は記事投稿者とみられるユーザーと対話しつつ、サービスとサポートの品質向上に取り組むとしている。
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