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IBMのジニー・ロメッティCEOが退任 クラウドトップのクリシュナ氏が後任
IBMのバージニア(ジニー)・M・ロメッティCEOが4月に退任する。後任はクラウドのトップ、アービンド・クリシュナ氏。社長は傘下のRed HatのCEO、ジム・ホワイトハースト氏が務める。
米IBMは1月30日(現地時間)、バージニア(ジニー)・M・ロメッティCEO(62)の後任として、クラウドおよび認知ソフトウェア担当上級副社長のアービンド・クリシュナ氏(57)を指名したと発表した。クリシュナ氏は4月6日にCEOに就任する。ロメッティ氏は会長として同社に留まる。
ロメッティ氏は2012年にサミュエル・J・パルミサーノ氏の後継としてCEOに就任。同氏の下で、IBMはクラウドサービスの優先度を高めてきた。
クリシュナ氏は1990年にIBMに入社し、セキュリティソフトウェアと情報管理に取り組んできた。2018年の米Red Hat買収では中心的な役割を果たした。インド工科大学カンプール校の学士号と博士号を取得しており、15の特許を持つ。
Red HatのCEOでIBMの上級副社長、ジム・ホワイトハースト氏(52)がIBMの社長に就任する。ホワイトハースト氏はライス大学でコンピュータサイエンスと経済学を学び、ハーバードビジネススクールでMBAを取得した。IBMは発表文で「ジム(ホワイトハースト氏)はIBMの社長として、IBMがRed Hatのメリットを拡大し続けるのを支援すると同時に、Red Hatが独自のカルチャーとオープンソースイノベーションを維持することを保証する」と語った。
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