「Facebook Gaming」に実況者向け「チャットルール」ツール 違反コメントはリアルタイムで削除可能
FacebookのTwitch競合ゲーム実況サービス「Facebook Gaming」に、実況者がチャットを快適に保つためのルールを簡単に設定するツール「Chat Rules」を発表した。違反コメントはモデレーターがリアルタイムで削除する。
米Facebookは1月31日(現地時間)、ゲーム実況サービス「Facebook Gaming」の実況者向けの、チャットを快適に保つためのツール「Chat Rules」を発表した。実況者が選んだルールを視聴者に分かりやすく表示し、違反したコメントはリアルタイムで削除される。
実況者は、ダッシュボードに追加されるChat Rulesボタンで、プリセットのルールから必要だと思うものを選んで自分の実況のルールとして提示できる。
視聴者はこのルールに合意しないとコメントできない。ルール違反のコメントは実況者およびモデレーターが確認・削除する。違反コメントを投稿した視聴者には、削除の理由(どのルールに違反したか)が表示される。
実況者はコメントを削除するだけでなく、問題のある視聴者を短期間ミュートしたり、出入り禁止にしたりもできる。出入り禁止にされた視聴者はコメントできなくなるが、実況を視聴することはできる。
プリセットルールは以下の8つ。
- Be accepting(人種や性別などに基づく差別をしない)
- Respect boundaries(実況者の容姿について不快にさせる可能性のあるコメントをしない)
- Don’t criticize(ゲームの選び方やプレイのしかたを批判しない)
- Don't be rude(挑発したり、脅したり、侮辱したりしいない)
- Don’t flood the chat(同じコメントを連続して投稿したり、いわゆる「スタ爆」したりしない)
- Don’t self promote(宣伝しない)
- Keep it clean(汚い言葉を使わない)
- No profanity(冒とくしない)
Chat Rulesは向こう数カ月以内にグローバルに展開する。ルールは今後、フィードバックに基づいて追加・変更していく計画だ。
Facebook GamingはFacebookが2018年6月に開始したゲーム実況サービス。米Amazon.comのTwitchや米GoogleのYouTube Gaming、米MicrosoftのMixerなどと競合する。昨年11月には人気プロゲーマー「Disguised Toast」をTwitchから引き抜いた。
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