自動着色サービス「PaintsChainer」が名称変更 ピクシブは「Chainer開発終了とは無関係」と説明
AI技術を使った自動着色サービス「PaintsChainer」が名称を「Petalica Paint」に変更。ロゴデザインとWebサイトも一新した。
ピクシブとAIベンチャーのPreferred Networks(PFN)は2月4日、ディープラーニングを活用したイラストの自動着色サービス「PaintsChainer」の名称を「Petalica Paint」(ペタリカ・ペイント)に変更したと発表した。PFNは2019年12月に自社開発の深層学習フレームワーク「Chainer」の開発終了を発表していたが、ピクシブは名称変更の理由について「Chainer開発終了によるものではない」とし、ブランディングの一環だと説明した。
PaintsChainerは、線画のイラストをアップロードすると、AIが自動で色を付けてくれるサービス。17年1月にPFNが公開し、5月にピクシブのイラスト作成アプリ「pixiv Sketch」に導入された。両社は19年11月に協業を発表し、PaintsChainerを共同運営している。
名称変更の理由について、ピクシブは「新たなユーザーにも訴求していけるよう、ブランディングを新しくした」とコメント。新名称のPetalica Paintは、花びら(英語でPetal)をモチーフにしており、「花のように色とりどりの創作が集まる場所を提供したい」との思いを込めたという。名称変更に合わせて、ロゴデザインとWebサイトも一新した。
PFNは深層学習フレームワークをPyTorchに順次移行すると発表しているが、ピクシブはPetalica Paintの開発方針について「今後は最適な方法で、ユーザーの皆さまがより楽しく創作活動をできるような機能を開発していく」と説明し、移行については明言を避けた。
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