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Amazon、企業スキルの声をカスタマイズできる「Brand Voice」 KFCのカーネル・サンダースなど
Amazon.com傘下のAWSが、企業のAlexaスキルでブランドキャラクターの声での応答を可能にする「Amazon Polly」による新サービス「Brand Voice」を発表した。カナダのKFCはカーネル・サンダースの声で答えるスキルを公開した。
米Amazon.com傘下のAWSは2月4日(現地時間)、企業のAlexaスキルでキャラクターの声での応答を可能にする新サービス「Brand Voice」を発表した。
サンプルとして公式ブログに掲載されているのは、Kentucky Fried Chicken(KFC)の創業者で同社のキャラクターとして知られるカーネル・サンダースの声だ。同氏が米国南部出身ということで、南部なまりの男性の声になっている。カナダのKFCと協力して開発した。
これは、Amazonが昨年9月に発表した、Alexaの声として俳優のサミュエル・L・ジャクソンの声を選べるようにした際に使ったテキスト読み上げ機能「Amazon Polly」の独自開発のニューラルネットワーク採用音声合成技術「NTTS(Neural Text-To-Speech)」を利用するサービス。
カナダでは、Alexa搭載端末でKFCスキルを使ってチキンなどを注文すると、カーネルおじさんの声で受け答えしてくれる。
Amazon Pollyは、NTTS技術と生成AI技術を使うことで、音声を作成するだけでなく、音声に反映させるペルソナの話し方(南部なまりなど)も適用する。AWSは、ブランドのペルソナを製品やサービスに組み込むことで、ブランドを差別化できるとしている。
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