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Firefox、米国では「DNS over HTTPS(DoH)」が初期設定で有効に
Mozillaが、米国のFirefoxユーザーに対し、「DNS over HTTPS(DoH)」をデフォルトで有効にした。プロバイダーとしてCloudflareかNetDNSを選択できる。
米Mozilla Foundationは2月25日(現地時間)、米国のFirefoxユーザーに対し、「DNS over HTTPS(DoH)」をデフォルトで有効にしたと発表した。向こう数週間をかけてロールアウトする。主要WebブラウザとしてはFirefoxが初だ。
DoHは、平文で行われているDNSへの問い合わせと応答を、HTTPSを用いることで暗号化するプロトコル。現在IETFで標準化を進めている。Mozillaは、DoHを有効にすれば、ISPなどがユーザーのブラウジング履歴を営利目的で使うことができなくなると説明する。
DoHを有効にすると、DNSルックアップは暗号化されるが、Webブラウザが接続するDNSサーバにはWebサイトが表示される。そこでMozillaは、信頼できるDNSプロバイダーとしてCloudflareとNetDNSを選んだ。
DoHを米国以外でもデフォルト有効にするかどうかはまだ決定していない。日本を含む他の国や地域では、手動で有効に設定できる。設定するには[オプション]→[一般]→[ネットワーク設定]→[接続設定]→「DNS over HTTPSを有効にする」を選ぶ。
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